秋分の日
夕べは、秋分の日の今日、鎌倉に行こうねってふみと話して。
鎌倉には、数えきれないほど行ってますが、江ノ島まで、まだ行ってないのです。ふみは遠方に行くのは歩数計も上がると、大層喜んでおりました。
秋の海…なんて想像して、今朝、目が覚めたら、ふみは、鎌倉までは面倒くさいと、あっさり予定をキャンセル。
代わりにうちの中で歩数計をつけてうろうろ、
あ〜、動物園の白熊さんじゃあるまいし。
仕方なくわたしは普通の朝のように洗濯機を回す、ぼんやりテレビを眺めていたら、ふみは何かを持って部屋に出て、
“ビービービー”と高速回転中の洗濯機が抗議しながら急停止。
脱いだパジャマはあっちこちに置かないようにと日頃注意している。
どうも遊んでたふみは、ベッドの下にパジャマが寝ているのを偶然発見したようだ。
「こそこそすると、もっとたいへんな目に合うよ、なんでも堂々としなさい、誤魔化しちゃだめだから」と言って、ふみのパジャマを手洗いする。
「お詫びに布団を畳んだよ、洗ったら見に来てね」とふみは、にこにこ笑顔を見せる、
畳んだ、かな、一角に詰めた、詰めた、うん。「お、素晴らしい、ありがとう」
「はい〜」と言って、ふみは挙動不審にすら見えるぐらいうろうろ、
歩数稼ぎしてる。
やがてふみは、歩数を稼ぐなら、やはり外出したほうがいいと思ったみたいで、
わたしも、こんな秋日和に、お散歩にどこかに行きたいわ、蚊を警戒しながら。
神保町まで行きました。
書店ぶらぶら、わたしは赤いシリーズを買って、火曜日の今日が発売日なんだ、2週間1度の。
お昼は、「スヰートポーツ」で食べました。
今日も相変わらず混んでて、並んで、そして、相席で、近距離で赤の他人の目の前で食べて 。
なんでこの小さい店はいつも混むのでしょうね。
ふみは、小さいテーブルの前に座り、ちょっと固まった様子。
小さい声で「なれないでしょ」と聞いたら、
「ううん、2回目、前も相席になったことがある」
へぇ〜、いつだろう、わたしはまったく記憶がなくて。
う…ん、ここ、もう、いいかな。
わたしもふみも思いました。
好きな映画「東京日和」で、竹中直人と松たか子が座った喫茶店の雰囲気がすごくよくて、
主人に言ったら、
「神保町の“さぼうる”じゃないかな」というから、神保町のさぼうるに行ったら、ほんとうでした。
あれからは何回か。
今日、店員さんがなぜか外まで送ってきて、「また来てください」と、マッチをくれました。
大きい丸い黒眼鏡、お店のレトロの雰囲気に、よく似合う店員さんでした。
帰りは、徒歩。
古本屋さんの前に立ち止まるふみ、
靖国通りの和菓子屋さんで、おはぎを買いました。
今日一日、ふみは足が止まったことがほぼないんです。
信号待ちさえ足踏み状態。
一万3000歩。