浅虫温泉

カモメの鳴き声で目覚め、昨日の小雨もやみ、曇っていてひんやりした朝を迎えました。


ふみと露天風呂に行くと、寒く感じ、内風呂に移動しました。

朝食後、宿の車をお願いして、浅虫水族館まで送ってもらいました。


小さいクラゲやタツノオトシゴのようなかわいい海の生き物もいれば、アザラシやラッコのような大きいのもいた。

巨大なタコ

美しいホヤ

ちなみにわたしはホヤが食べられるし、わりと好き。


おや、この立っている大きいな体はどなたの?


正体は…



岩から頭がいっぱい出てきて、不気味なのは、ウツボ



貝類などに触れられるコーナーもありまして、ふみは嫌がってたんだが、だんだん慣れて来て


ヒトデばかりを拾って、喜んでました。


ホヤも



「アイスクリームみたい」とふみが。

本当だ、ソフトクリームね。



タクシーを拾って、再び青龍寺へ。




昨日の暗い中あまり遊べなかった犬のレディちゃんと。



ふみはやっぱり大型犬が好きね。
レディちゃんはゴールデンレトリバーだから、ラブラドールのラブちゃんに似て、優しくて人なつこいわんこなんだ。



昨日から、大仏様のことを「格好いいね、中に入りたくなった」と言うふみは、わたしと大仏様の中に入った。


「ふみ、これは文殊菩薩だから、ちゃんと拝んで、お勉強ができるようにと」。
それを聞いてふみは真面目に般若心経を上げる。



昼近く、ふみ眠くなり、タクシーを呼んでもらって、浅虫に戻りました。


わかば食堂という小さい食堂に入って昼食をすることに。


年のとったおばあちゃんふたりの食堂です。途中一人おばあちゃんがゆっくりと出て行ったため、残ったおばあちゃんが、注文を聞いて、作って、運んで、会計を一人でやっている。

客はボツボツと入って来て、おばあちゃんは痛そうな足を移動して、接客してる。


ふみはまた例の「冷たいおそば」を頼んで、わたしは、ホタテ定食を。

昨日からホタテばっかり食べてた。


野菜炒め定食を頼んだお兄さんが、出されたお味噌汁を、また台所まで持って入った、おばあちゃんとなんやら会話してから、お兄さんはタバコをくわえて、ニコニコしてお味噌汁を持って出てきた。
味噌汁のお椀がさっきのと違ってた。

何か入ったのかな。
「おばちゃん、お金、ここに置くね、野菜炒め、うまかったよ」と、お兄さんは素早く完食して出て行った。


家族連れの何組かのお客さんが入ってきた。


「すみません〜すみません〜、こりゃやる気ないな、違うとこ行こう」と一組は出て行った。
台所で忙しそうなおばあちゃんは全く気づかなかった。


やっとわたしのホタテ定食が運ばれてきた。
ホタテは、フライかと思ってたけど、刺身だった!

こんな量のある刺身は、困りましたね。甘くておいしいけど。
幸いふみも食べてくれて、残さなくて済んだ。


違うテーブルのホタテ定食も運んで行った。
「オムレツも頼んだけど、まだ?」とそのテーブルのお客さんが。


「あ、まだ、みんな注文したものがバラバラで、同じものならすぐできる、あ、それ掛けないで、ソースだよ、醤油、醤油出てないか、これこれ」とおばあちゃんは目を細めて、醤油らしき瓶をしばらく見つめて、そのテーブルにだした。


注文がバラバラか、そうでしょうね、壁に掛けてるメニューの板が、そば・うどん・ラーメン・餃子・チキンライス・オムレツなど、和中洋とずらりなんだもん。


ごちそうさまして出て来て、コンビニまで歩いて、牛乳やヨーグルトなどを買って、宿に電話をして、迎えに来てくれた。
親切な宿です。


部屋に戻って、ふみ、まもなく眠った。

海岸のほうは、賑やかです。
雨もなく23℃の快適な天気で、たくさんの人がテントを張って、バーベキューなどやっている。
今夜、浅虫ねぶた祭りです。

浅虫は、ねぶたの発祥地だって。


午後、ふみ目覚めて、一緒に海岸へお散歩。



浜辺で歩くウミネコ

あっという間にまた高空で飛ぶ


潮風にたっぷりと吹かれて、海岸に離れ、浅虫市内でぶらぶら。
松ぼっくりを拾うふみ。


駅前の足湯にもしばらく入った。

結構熱いから、まっかっかになった。


宿に戻って、ちょうどテレビニュースで、万灯会をやってた。



19時前にふみと降りて来て、玄関前で浅虫ねぶた祭りを観た。



らっせら、らっせら、らっせらっせらっせらとの掛声とともに、
鈴をいっぱい付いてる跳人が高く跳ねる。


わたしはなぜか、目頭が熱くなる。

ふみは顔をわたしの肩に埋めて、「こわい」と呟く。