2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

カナカナカナ

ふみは片手で鼻をつまんで、 「まもなく、信号が変わりまし、無理な横断は…」 ーー郵便局前の横断歩道のナレーションのモノマネ。そっくり。 今朝、保育園へとふみと出かける時、何か作業をしてる“おじしゃん”に気を取られ、ふみは転びそうになった。その場…

涼風

夕べの激しい雷雨のあと、さわやかな風の朝が訪れた。 「ふみ、ふみ今は2歳半でしょう?あと五年で小学校だね、あと十八年で成人式…ありゃ〜18年、ママも年取って、どうしよう、ずっとこのままにいたいね、年を取らないで。ね、どうすればいい?」 ふみは少…

ひまわり

[今朝早く、ダメ元で開店前の花屋を覗いてみてたら、女性店員さんと目が合った、静かな笑みを交わして、ひまわり2輪を買った。向日葵。いつだったか、山の一面に咲くひまわりをみた。 あれは貧しい土地だった。貧しくてひまわりしか咲いてない土地だった。 …

夕焼けと雪

蒸し暑い日が続いています。 昼間、二度の短い通り雨で、蒸し暑さが一段増した感じです。 夕方、異様にきれいな夕焼けが空を真っ赤に染めました。ベランダに出て、身を乗り出して、北の空に向かってシャッターを押す。 「夕陽無限好 只是近黄昏」 その後、空…

ふみとの日曜日

ふみが保育園に入って、今月末で丸一年が経ちます。 一年は、長かったような短かったような。振りかえると、少し大袈裟かもしれないけれど、感無量の一言でしょうか。ふみが今日まで来るのには、いろんなことがありましたから。 ふみの保育園のシーツ代わり…

着ぐるみと

今朝8時前に、ふみはもうお寺に行って遊んでました。 玄関の外の、龍の水の周辺で、自ら裸足になって、走り回ります。ラジオ体操の時間に、「×しゃん〜、抱っこ」「×しゃん、なにしてんの?」とみんなのじゃまをして笑っていました。 最近のふみは、地図か…

日が短くなりました

保育園の連絡帳に、先生が、このイラストを描いてくれました。 ふみがプール遊びの時、 「…金魚すくいの網のようなものがあり、それを、ふみ君は自分の海パンに挟んで、ぐるりと後ろの方まで差し込み、なんだか職人さんのようでした。何かをイメージしてやっ…

「大暑」が過ぎて

1「おい〜ツバメしゃん〜、出ておいて〜 ツバメしゃん、出てこーい」 2 近くの神社に通る時。 「ふみ、あの猫たちは何を食べるのかな」 「マーボー豆腐!」 3 ふみが急に私の前に現れ 「ママみてぇ、かわいいコックしゃん」 ふみの頭にオムツが被られてる…

怪獣の運命

今日は四谷消防署の署舎一般公開の日です。年に何回かやるんだ。前回はまだ寒い時期でした。ふみもまだもう少し小さかったのです。 いくら好きな消防車でも、いざ本物の前に立ったら、圧倒されて、ただ涙をぼろぼろ(なさけない〜) ようやくなんとか消防服…

怪獣 わかしお 富山

「ママ暑いね」 「うん、夏だもの」 「あつい」 「夏はこうなのよ」 昨日、ふみと手を繋いで駅に向かっている時、この会話は何回も繰り返しました。梅雨明けと発表されて、さすが暑さはムシムシするより、カラッと感じます。 その代わりに、日差しはジリジリ…

名前

父親の葬儀に、母は、姉と私に相談して、中国での葬儀に、かならず流されなければならない「哀楽」という定番曲はかけないことにしたのです。 「哀楽」はとても悲しくて重くて、息苦しいほどのメロディです。 普段の時も「哀楽」を聞くと、誰でも暗くなりま…

お気に入りの歌

メモリータイプウォークマンを買いました。 私のような機械音痴がこれを買うなら、世の中の人はもうとうに当たり前の必需品となってるでしょうね。親指ぐらいの大きさで、何百の曲が入れるとは、私には不思議でした。 何千曲が入れるのもあるんですけど、そ…

夏風邪

火曜日の夜、眠っているふみが、急にムズムズしたので、おでこに手を当てたら、熱い。体温を計ったら、38.4℃もありました。 氷枕をさせて、熱冷まシートを貼ってあげて、風邪かなあ…と思ったりしている時、ふみは戻してしまいました。 ふみの嘔吐をみるのは…

みんなちがって みんないい

ふみは、金子みすずの《私と小鳥と鈴と》を、最後の一行しか暗記できないのです。「みんなちがって みんないい」 みんな違って、みんないい。これは私のとても好きな言葉です。 私は、よく金子みすずの詩集を持って、喫茶店かなんかで座ってる時に、カバンか…

蝉が鳴いた

今朝、ふみと暑い中、保育園へ向かいます。 “保育園行きたくない症状”が出てきてるように見えて、私はふみに話しかけた。 「ふみ、歌、うたおうか。」 「…」 「線路は続く〜よ〜」 「ママ歌わないで、やめて。はじかしい」 「えっ!恥ずかしいって、そんな……

プチ家出

連日30℃越えてるの真夏日。週末文伯は保育園がないから、こんな炎天下でどこに連れて遊んだらいいのかと悩んだ。「ふみ、どうしよう、どこ行きたい?」「電車みたい、かいじみたい。」とふみは少しも困った様子がなかった。カイジは、ふみが今のところの一番…

強くなあれ

今週から、ふみは新しい保育園でした。 新しいと言っても、先生やお友達はみんな元のままですけど、場所を変えただけです。 歩いて行ってもいいんですけど、電車(一駅)で通うことに決めたのです。これからの炎天下を考えると、電車の中の涼しい風で一息つ…

命日

10日は父親の命日です。 幾年が経ったのでしょう。パッと言えないぐらいの歳月が流れ去りましたね。 父親がいなくなって、私は、この世に、私を無条件に愛してくれて・心配してくれて・気を留めてくれる人は、もういないなと思いました。そう思うと、何とも…

二日間の風邪

昨日の昼頃、ふみが急に熱をだしてしまいまして、保育園から連絡ありました。 普通の風邪だと思うけれど、保育園にヘルパンギーナになった子が出ているとのことで、念のため近所の耳鼻科で診てもらいました。 綿棒で喉の粘膜を擦って、その組織を調べて見た…

涼む

あなたへの想いを 僕は心の隅に深く深く埋めた 不意にその種から芽が出て やがて穏やかな大木となった その緑に魅かれて たくさんの人が訪れ 僕は毎日その木蔭で その人たちと談笑して 一緒にお茶を飲み 涼をとる そして 僕はあなたを忘れる この静寂な夜 風…

今夜

彼女は一つ溜め息を置いて 窓の外を通った 僕は彼女の横顔への記憶と、その溜め息を頼りにして 彼女を探す旅に出た 雨風が僕の顔を荒くさせ 噂を聞いた彼女は僕の目の前に現れた 僕は彼女にお礼を言って、 いいえいいえあなたは僕の探してる人じゃない 僕は…

餃子

おばさん(母の実姉)一家はすぐ近所に住んでいました。 どちらかがおいしいものを作った時、あるいはお醤油や葱など買い物が間に合わない時、よく一番下の私と従兄は、それぞれお使いとして相手のうちに行かせます。 ある日曜日の昼、窓から愉快な口笛が聞…

色の餃子

二週間前、「翡翠餃子」を作りました。ホウレンソウをミキサーにかけて、ペースト状のホウレンソウと小麦粉を捏ねて、真緑の餃子が出来上がったのです。 この前の土曜日、今度は「珊瑚餃子」を作りました。ミキサーにかけたトマトを生地に混ぜ込んで、蒸しあ…

しばしの別れ

暑くなってきました. 夏ですから当然だけど、今年はずっと涼しくて慣れてしまいまして、当たり前の暑さに文句付けたいのは人間の癖かしら。 もうしばらく新宿御苑には行けないですね、ふみ。室外にずっといると、熱中症になるから。 カモしゃんは?カメしゃ…

中華屋さんの出来事

新宿御苑からの帰り、ふみがメンメン(麺類)を食べたいというので、少し歩いて新宿二丁目の中華料理店X園X館に入りました。 ここは前にも来たことがありまして、看板通りの北京料理の風味をよく出してるじゃないかなって、懐かしく思いました。干し豆腐の…

ヨガ

夕べ、用事があって出かけて、帰りの電車の中で、空がしばしば光ってるのが見えました。 駅に降りると、暗い北の空に、稲妻が、まるで科学実験で再現しているように、完全な形を見せています。 雨もなく、雷鳴すら聞こえてこないですけど。 私は雷鳴も稲妻も…

三国志

最近出たコミックです。 知人の漫画家の「閑乃路夕華」さんが中の一篇を描いたのです。 知人と言っても、閑乃路夕華の絵を正式に見るのはこれが初めてなんです。 どこかほんわかとした画風は、作者の人柄の表れでしょうか。

替え歌

ふみは替え歌に夢中です。「♪線路は続かなぁい(続くよ)…どこまでも」 確かに、どこまでも続く訳にはいかないけどね。 「♪ほ、ほ、ホタルこないで、ダメダメ、あっち行って」 ‐‐この歌は完全にメロディー無視。しかしなぜホタルがイヤなの? 「♪ある日、森…

敬礼

今朝6時少し前に、外から急にザァーという雨音が聞こえて、急いで窓を開けて見たら、空と地面の間に、まるで白い暖簾がかかってるようでした。 慌てて洗濯物を取り込んで、安心してから、窓際でしばらくこの前触れのない雨を眺めて、「梅雨らしくない雨です…