みんなちがって みんないい
ふみは、金子みすずの《私と小鳥と鈴と》を、最後の一行しか暗記できないのです。
「みんなちがって みんないい」
みんな違って、みんないい。これは私のとても好きな言葉です。
私は、よく金子みすずの詩集を持って、喫茶店かなんかで座ってる時に、カバンから取り出して読みます。
みんな違って、みんないい。
この飾りのない素直な言葉に、とても心が打たれます。
もしすべての人が、この言葉のような考えを持っていれば、この世の中は、差別やいじめは、無くなるのでしょう。
君は君らしく、僕は僕らしく、みんな違って、それで、みんないい!
しかしこの純粋な優しい詩を書いた金子みすず本人は、あんな可哀相な人生を送ったとは…
まだ若すぎる命を自ら絶ったこと知った時、悲しく思いました。
現実があまりにも苦しいからこそ、彼女は美しく無垢な世界に身を浸していたのかもしれません。
(泥のなかから
蓮が咲く
それをするのは
蓮じゃない
…
それも私の
せいじゃない
ーー金子みすず)
(誰もみたものないけれど
誰がうそだといえましょう
ーー金子みすず)
みんな違って、みんないい。すべての人が、一日一回唱えて欲しい言葉です。
(もしも泪がこぼれるように
こんな笑いがこぼれたら
どんなに、どんなに、きれいでしょう
ーー金子みすず)