強くなあれ

今週から、ふみは新しい保育園でした。
新しいと言っても、先生やお友達はみんな元のままですけど、場所を変えただけです。
歩いて行ってもいいんですけど、電車(一駅)で通うことに決めたのです。これからの炎天下を考えると、電車の中の涼しい風で一息つけるのと、電車に乗ることは、ふみにとって誘惑になるので、朝出かける時に、「イヤだ、靴下履かない」「イヤだ、ズボンいらない、おむつのままがいい」など、むずむずしなくて、早く動いてくれるんじゃないかなと思って。


新しい保育園の内覧会の時は、ふみはその大きな庭、広い廊下、それになによりプールが気に入って、喜んでた様子です。


それで安心したのです。
今週初めての月曜の登園は、駅の人混みの中、ふみは多少緊張気味ですが、嬉しそうでした。
けれど保育園が近づくと、ふみの表情がだんだんなくなり、無口になってきました。


荷物をそれぞれのタンスや籠に入れて、先生に抱っこされているふみと別れようとした時、ふみは声あげて泣きました、涙ぼろぼろ(ToT)/~~~




火曜日は保育園で発熱して、呼び出されて連れて帰りました。


たいしたことがなさそうだけど、念のため水曜日一日休んでもらって、木曜日いつも通り連れて保育園に行きました。


月曜日と同じく、保育園に入ってから、ふみまた無口で無表情、部屋に入ろうとした時、ふみ急に私の足を抱き付いて、「うち帰る、ママ、うち帰りたい」、先生どう呼んでも、ふみはただ私をきつく抱き付いて、離さないです。


先生ともいろいろと話をして、その間ふみはずっと黙って私に寄りかかって、気のせいか顔色も悪くなってるように見えてきます。


プロの先生は、「だいじょうぶだと思いますけど。でもお母さんが連れて帰りたいなら、それでもいいんです。子供の気持ちを満たしてあげるのも大事ですから」


私は子供の気持ちを満たすなんぞ考える余裕がなかったんです。てっきり具合悪いかと思って、心配してふみの手を握って保育園から出てきました。


歩いて5分も経たない時、ふみ、大声で歌い出したではないか!
「ふみだいじょうぶ?」
「だいじょうぶ!うちに帰らない!電車乗る!」
「…」


でも食欲がまだないし…。
ちょうど9:30のおやつの時間で、渡されたおせんべいを、がぶがぶ食べてるじゃありませんか!


結局、心の病気(ガキのくせに)ということでした。まあ、物理的の病気(風邪)も少しあるんですけど。


つまり環境が変わると、子供にとって結構なストレスになるようです。
熱を出したり、寝つきが悪かったり、食欲がなくなったり…だそうです。


でもこれらも成長することの大事な過程です。不安になって・傷付いて・へこんでしまって、そうやって成長するのでしょうね。


私はふみが打たれに強い子になってほしいです。
失敗を恐れるからって、地団駄を踏むような子にはなってほしくないです。男の子なんだから、いっぱい傷ついて、いっぱい強くなれ!



今朝、ふみと手を繋いで登園道で、
「ふみ、今日はちゃんと保育園に行こうね、先生もお友達も待ってるんだから」
「ゴミ収集車は?まだぁ?」
「ふみ、ママの言ってること聞こえた?わかった?」
「…」
「だから、保育園でお友達と仲良く遊んで、ママ早めに迎えに行くから」
「ゴミ収集車来ないね」
「ふみ、聞いてる?」
「…」
「新しい保育園楽しいよ」
「ゴミ収集…」
「ゴミ収集車来ない、まだまだ来ない、いい?ママの言うこと聞いて」


こんな調子でしたが、やっぱり話していたことは耳に入ったみたいで、ふみ先生に抱っこされ、泣きもせず、手を振ってくれました。


迎えに行った時、庭の奥、大勢のお友達と三輪車に乗ってるふみは
「イヤだ、うち帰らない!もっと遊ぶの!」と、額に汗を光らせ、裸足でスニーカーという姿でした。


仕方なくしばらくそこで立って見てました。


ふみ、だいぶ日に焼けましたな。
もう「白いねぇ〜」と会う人会う人に言われるあのふみじゃなくなったのですね〜