ヨガ

夕べ、用事があって出かけて、帰りの電車の中で、空がしばしば光ってるのが見えました。
駅に降りると、暗い北の空に、稲妻が、まるで科学実験で再現しているように、完全な形を見せています。
雨もなく、雷鳴すら聞こえてこないですけど。


私は雷鳴も稲妻も怖いです。稲妻は部屋の中からドキドキしながら見るのは好きですが、外だととても恐怖を感じます。

早足で歩いてる私は、気がついたら、北の空を伺いながら、片手で襟元を握ってます。

落ちそう、聞こえてこないけど、あっという間ここに落ちてくるわ…なんだか恐怖で苦しくなってきました。

向かいから中年の男女が歩いて来ました。すれ違ってる時、女の人をみたら、大きいアイス棒を、豪快にかじっています。
私は一気にほっとしました。

雷なんか、落ちてこないわよ、落ちるもんですか。


先週のヨガ教室は、用事があって行けなかったんです。
そうしたら関節たちは錆びができたようで、動くたびに渋いような気がします。
今朝、ベッドでヨガをやろうとしたら、ふみがジャマしに来ました。
「なに?ふみ」
「こまらせまし」
「??…」


なぜかふみは私がヨガやるのが面白くなくて、いつも「ママ、ヨガやらないで、止めて」とばかり言うのです。


仰向きになって、足をまっすぐ上に伸ばそうと頑張ってる時、ふみも隣に仰向きになって、「ヨガァ」と言って足を軽々と挙げて見せました。
吹き出しそうになりましたが、表情を変えずに続けること努めました。

今度はまっすぐに座って両足を広げ、もっともっと、できるだけ広げて、その姿勢のまま上半身を前へ倒す…

その時、「ママ痛いかな」とそばにいるふみが心配そうに小さい声で言いました。


もう我慢できなく吹き出しました。うつぶせになって私は笑いが止まらないのです。

よほどふみに痛々しく映ってるんでしょうね、私のヨガは。
だからいつも止めに来るのですね。
なんだか笑って笑って涙が出てきました。
ふみは、ママが体罰を受けてるに見えたのかしらね。


情けないっ(~o~)


ふみに心配が及ばないように、私も軽々となめらかにヨガができるように努力しなくちゃ。