塩を




保育園からの連絡帳にこんなエピソードが書いてありました。

公園の砂場でみんなシャベルを使って遊んでる時、T君がシャベルをほかのお友達に取られて、泣いた。
けど、みんな数の少ないシャベルで遊びたいから、誰も譲ってくれない。
それまでシャベルで地面で線を描いたりして楽しく遊んでたふみが、T君のところに行って、自分のシャベルをT君を渡した。


そのページを何回も読んでしまった。

へぇ〜ふみ、えらいじゃない。

一人っ子のふみは、譲り合いや我慢することができないと困るから、日頃ふみに、お友達に、特に自分より小さい子や女の子に優しくするように、と言い聞かせている。

「なんで女の子に優しくしないとダメなの?」とふみは納得行かないみたいに反発すると、
「そのほうが格好いいから」とわたしは聞かれるたびに答える。

保育園の先生は、
今年の上半期は、お友達との衝突が多く、お互い自分勝手で、自分の思ったことを通そうとしか考えてないし、それしかできなかった。

最近は、“待つ”ことを身についたり、我慢をできるようになったりして、少し社会性があるように見えてきて、確実に成長している、と話してくれました。


週明けの登園は、親も部屋に入って、洗ってきた毛布のカバーなどをセットしなくてはならない。

毛布のセットをしている時、
ふみはブロックで電車を作ってるHちゃんに、
「ね、Hちゃん、これで遊んでいい?」と言って、箱の中のブロックを取り出した。
「ダメ、ダメよ」

そうHちゃんに言われたふみは機嫌悪くなるのかなとみていたら、
ふみはにこにこして
「えぇ〜ダメ?じゃこれは?」と違うの取り出した。
「ダメ」
「えぇ〜これもダメ〜わかった、じゃ、これで遊ぶよ」と、ふみは違うものを取った。

「いいよ、遊んでいいよ」とHちゃんが急に。
「え?本当?やったあ!」とふみは嬉しそうにHちゃんと一緒に遊び始めた。


へぇ〜ふみ、成長したね、本当に。
家では、まだまだ自己中心の甘えん坊だけど。



大相撲に夢中のふみは、白鵬関が好き。
ママは朝青龍が好き、握手したことがあるせいか、なにがなんでも朝青龍が好きだわ。

毎日ふみはパパに相撲取りを強要する。

パパがへとへとになって相手にしてやれない時、ふみの一人相撲が始まるの。


ママみてて、ママみててと言って、一人で二人役をやる。
塩を撒くのからやるふみは、塩を撒いたその手の指先を少し舐めるのだ。
吹き出してしまった、力士たちの仕草をよく見てるね、ふみは。