暑さに負ける

台風が南に来てるようで、雨でも降るのかなって思ってたけど、
まったくなかったぁ。
依然として27、8℃〜34、5℃の毎日です。これからもしばらく続くようです。

もう9月なのに、朝晩のひんやりとした空気は一瞬すら感じることができない。


「異常ですね」という言葉は、もうこの夏の挨拶代わりになってます。


朝、ベランダに洗濯物を干すだけで、汗が吹き出してしまう、
「ふみ〜助けて〜」
「わかった」と、ふみは氷枕を冷凍庫から取り出して持ってくれました。
あらぁ―これこれ!
首に当てて仰向きになると、
生き返った―

ふみは小さめのを一つ持って来て、二人並んで涼む。


このまま一日ごろごろしたいな〜


「ふみ、今日の柔道、どうする?行く?」
「うん!」
「うそ〜、無理よ、もう一週間待ってみて、少し涼しくなってくれるかな」


8月の柔道道場は、サボってました。


クーラーのない道場で、分厚い柔道着で激しく動くのは、危険そのものだから。他の小さい子もみんな休んでると聞いてる。
9月から行こうと思ったけどね、この様子じゃ、お彼岸までどうかしらね。



ふみのスイミングスクールは、木曜日の午後から土曜日午後に移動のため、
音楽教室は少し前からやめることにした。
時間帯が衝突して、ふみにはスイミングのほうが音楽より断然楽しい。
どっちにする?と尋ねた時のふみの「水泳!」という答えは、少しの迷いもなかった。


基本的にふみは体を動かすのは大好きだね。



保育園の玄関に、

「飴あげるよ、おいで〜と、小さい子に声をかける不審者が出没している」との貼紙があった。
70代の人らしい。


そっかぁ―
わたしの小さい頃なら、70代の人が小さい子に「飴あげるよ、おいで」と言うと、
それは優しいおじいさん(おばあさん)以外の、ほかの意味はないですけどね。


悲しい時代になっているわ、仕方がないけど。

だんだんそれが悲しいことだと、思わなくなってくるのでしょう。


今日はダンススクールの日です。
暑い中、なんとかたどり着いて、先生に会った時、
「日傘さして歩いてるのを見たよ、だいじょうぶ?なんか弱ってる感じでしたよ」と。

ちょうど横断歩道の向こうの木の陰にいたと言う。


うん、負けてるもの、バテてるよわたし、
暑さに。
ふみに。


保育園から帰ってきたふみは、汗でびしょびしょのまま、続けてはしゃぐ。

「頼むからうちの中では静かにしてくれないかな」

無駄みたい、ふみは「はぁい」と言いながら、戦ってるわ、ジャンプしてるわ、カーテンで身を纏い、大声で笑うわ…。

「三分の一でも四分の一でもいいから、そのエネルギーをわけてほしいわ」と呟いたら、
「はいはい、あげるよ、ビー、ビー―」とふみはママを向かってエネルギー光線を発射。