なわ跳び

今日は穏やかな曇りです。
朝ごはんのあと、ふみにお皿やコップを洗ってもらいました。

今のお手伝いは、まだ完全に任せられないし、正直わたしは助かったとは思えない。けど、お手伝いは、とっても大事なんだと、つくづくそう思うようになっています。

“お仕事”をするふみは、やり方を考えなくちゃならない、合理的な順番ももちろん。それになにより、人の役に立つ喜びを覚える、人の労働にはそれなりに辛労が含めていることを知る。なんてすばらしい!

コップや茶碗が何個も割れるかも、という覚悟は要ることだけどね。


黙々とふみは茶碗を洗う、お皿、コップ、しゃもじ、肝心のところはちょっと教えて、ふみはわりと丁寧に、手際良く進みます。

エプロンはふみに大きいわ、ふみ専用のエプロンを作らないと。

「あのさ、あした朝さ、バナナジュースもぼくが作っていいって、パパが言ったよ」
もうぜひお願いします。

わが家は、ほぼ毎朝バナナジュースを作ります。
バナナ・リンゴ・きな粉・磨り胡麻をミキサーに入れ、牛乳を入れて、ザーーと。

バナナの種類や、できによって、味は微妙に違ったりしますけど、バナナジュースは、おいしいです。もうどれぐらい続いたでしょうか、5、6年以上は経ちましたね。


洗い物が終わって、ガラガラを引っ張って、ふみと朝市にお買い物。
ガラガラは最近買いました。
U君も一緒に連れて柔道へ行くようになって、二人の柔道着はとても重くて、ガラガラに載せてじゃないと、たんへんなんです。
U君の柔道着はわたしが預かってます。洗濯も。この前、U君が麦茶を柔道着にこぼして、家に帰ってから漂白剤など使って、やっと白く戻りました。


U君のお母さんに会うたびにすごく感謝されて、「ご迷惑をかけています」と言われ、そういう自覚ないもので、あまり言われると、「あれ?あたしって、結構やさしい?」と思ったりして(^o^)/
U君のお母さんとは、特別親しいでもなんでもないです、でも、親しい親しくないとかじゃなくて、かわいい男の子たちを見ていると、おかしいし、楽しいですから。



ガラガラがあると、心強い。牛乳3本、ヨーグルト2本、お醤油、魚、玉子、お野菜…、重さを考えずにスーパーでお買い物するのは、初めてかもしれません。結局、4千円ぐらいのお買い物をしました。朝市でのお買い物では、これも初めてかもしれません。


大きい袋3つを、ガラガラに縛り、坂を登ってる時、重いは重いけど、手にぶら下がるとは全然違うわ。


昼食は、買ったサバを焼いて、ふみはお惣菜コーナで買ったコロッケを美味しそうに食べる。
ふみはサバが嫌い。お寿司のサバは酢で締めてるから、サバはすっぱいお魚なんだと思ってる。
この油が載ってるぷくぷくと焼き立てのサバを、ちょっとお醤油に漬けてふみに食べさせたら、
「これはなんのお魚?」
「なんだと思う?」
「ブリ?」
「サバよ」
「…、ぼく、いつサバが食べれるようになった?」
「はっはっは、ただ今よただ今」

お寿司のサバは、お酢でわざと締めてるからと説明してやったけど、ふみの頭の中では、二つのサバを一致したのかしらね。

魚焼き器やお鍋はわたしが洗ったが、お皿などは、ふみが積極的にやってくれた。

(お皿を一枚や二枚割っても、笑顔でいよう)と自分に言い聞かせ、ふみのそばで見守っているわたし。
幸い昼食の皿洗いも無事に終了を迎えた。


少し休んで(ほんとうはもっと休みたいが)、ふみと縄跳びの練習しに、外に出た。
年長組になると、運動会で一人一人何種類かの縄跳びの技を披露するのと、素手素足での棒登りは、保育園の決まりなんだ。
この前の運動会以来、縄跳びを、うちでも練習するふみです。


近くの神社に行って、駐車場の空き地で、ふみは縄跳びに励む。

「ふみ、汗びしょだね」、ひんやりの中、石台に坐るわたしは肌寒い。

「うん?」走り飛びを夢中のふみは、走りながら聞き返す。

「ふみは、汗びしょびしょ、びしょしょだね」
「びしょしょしょしょでいいの、だって、ジュース買ってもらえるから」ふみは急に幸せな笑顔になった。と、その時、ふみは疲れたか、足がそれほど高く上げなくて、縄にひっかかり、転んだ。
「ぎゃーー」ふみは大声で泣いた。

ちょっとびっくり。転んだのにびっくりというより、ふみの泣き声にです。


あまりふみがこういう泣き方を見ないね。涙はさほどでないが、声だけが大きい。
保育園で泣く時、こういうふうになんでしょうね。先生に物事の重大さを知らせるというか、アピールする。
今の場合、ママに格好いいところを見せたいのに、悔しかったのもあるのかな。


ふみを抱きしめた。
肘はちょっと擦り傷があったけど、ほかに大したことはなかった。


ちょうど3時になって、おやつの時間だ。
持ってきたパン屋さんから買ったドーナツを出して、自動販売機からふみに100%の果汁を買った。
わたしは温かい缶コーヒを。

駐車場向こうの神社の小さい公園のベンチに坐って、おやつの時間を。


神社からお祓いの鈴の音が聞こえる。七五三だ。今日は3組も見かけた。車で来てるから、遠いところからかしら。袴の子もいれば、背広姿の子もいた。
終わって車に近付くと、「早く脱ぎたい、車中で脱ぐ」と子供は言う。


落葉を掃うお巫女さん、いいですね、絵になるわ。

これ、とってもちっちゃい虫さんです。マッチ棒の先っぽぐらいかな。

水色の翼で、神秘的にゆっくりと目の前をよぎる。手に止まってもらったら、小さい体に、銀粉が確認できる。飛び去ったあと、粉は残る。
蛇口に行って手を洗った。
しかしなんという虫でしょう。何匹もいた。


「こんにちは」ふみは巡回する警官に話かけて行く。
ふみは警官に何かを見せ、「へぇー、これはぼくちゃんが見つかったのか」と警官は優しくふみと話す。


ふみが警官に見せたのは、

どんくりの帽子でした。


「ママ、ママ、見て」、興奮状態のふみは、草むらから走ってきた。

まー、セミの抜け殻!夏の名残りね〜


「ママママ、来て、来て」
あ、滑り台に、誰かの忘れ物のぬいぐるみだ。
「イノシシかな」
「象さんよ、だってお鼻は長いし、耳も大きいよ」
「そうか、ふみが言ったように、象さんでしょうね。明日は雨よ、かわいそうに」
「え?あした雨なの?」
ふみと象さんを滑り台の下に移動、落ち葉を拾ってカッパにした。

象さん、これで明日の雨を忍んでおくれ。




おいおい、その縄、ふみのだよ。どう?涙のにおいがするかい?


もう縄跳びのことをすっかり忘れたみたいで、ふみは遊具を楽しんでる。


そろそろ、季節的に、こうやってのんびりと外で遊ぶこと、できなくなりますね。
どっちかというと、ストーブを囲んで読書、との感じなんですね。


「ふみ、帰ろう、暗くなってくるよ」

ビービー、尻尾がやや長い、体もやや大きい鳥が、鳴いて飛んで行った。
「うぐいすかな」とふみが言ったら、通りかかったおじいさんが笑いました、「うぐいすじゃないよ、あれは、ひよどりだよ」と。


ひよどりですかー。わたしもずっとあの鳥を気になってた、ここのところ、やたらと多いね。


家に着いたらさっそく調べて、ひよどりの漢字は、「鵯」と書くんですね。
なんでこんな字を使うんでしょう、あまりいいイメージがないのに。
なんかドラマがあったんだな、きっと。