春雨じゃ








昨日から、春のかすみかと思われる、いいえ、かすみより見通しがずっと悪くて、重くて、汚い。
黄砂がまた飛んできた。あの広い海を渡って、遥々大陸から。

洗濯物も外に干せない、汚いもの。放射線は怖いけど、見えないからいいや。
(いいことないでしょう!)


今日は雨が昼からぼつぼつ、夕方になるともうザーザー、明るいうちにこんなまとまった雨が降るなんて、久しぶりの気がする。

これで黄砂もいくらか落ち着くかと思ったら、予報によると、明日も飛ぶ。

ひゃ〜、故郷のモンゴル高原と一緒じゃない。春が来るたびに、砂嵐も同行。



今日は保育園お休み。公立保育園の休みは、カレンダー通りなんだ。


昨日の朝、保育園で、U君がよって来て、「ふみ君のママ、ぼくね、この歯がね、ぐらぐらするの。もう抜ける?痛いよね、もうお煎餅も食べられないよね」と、下の前歯を見せてくれた。


夕べ、明日はパパはお休みだから、パパと大奥様のお見舞いに行くとふみに伝えたら、喜んで、何回も何回も確認する。


あちゃー、これはまた気になって、早朝に目覚めて、みんなを起こすんじゃないかと、早くいうべきじゃないと、少し後悔した。


今日はわたしは仕事、ふみとパパが病院へ、大奥様のお見舞いに。

病院に行く前のふみに、騒がない、はしゃがないなど注意して、
「何回も言ってる、もうわかってるよ」

そうなんだけど、やっぱり心配。


夕方帰って来たら、ふみは、ちょっと眠そうにいた。宿題をしたばかりという。
木曜日はハイキングを参加するので、木曜の分の宿題は今日と明日に回した。


「大奥様はどうでした?」
「うん。僕ね、塗り絵を大奥様にあげたよ、あの仮面ライダーの塗り絵、えらいでしょう」
夕べ、ふみは保育園で描いたその塗り絵を自慢そうに見せてくれてた。

「そう〜、大奥様はどんな話をしました?」
「えっとね、夢を見たんだって。右も迷路、左も迷路、気持ち悪かったって」
「迷路?へぇ〜、あとは?なんか欲しいものありますか?って聞いた?」
「聞かなかった。大奥様言わなかった。だって、遠慮してるんじゃないの?」とふみが。

へぇ〜、“遠慮してる”なんて、ふみはわかるんだ。やや驚いた。




鯉のぼりは、見付からない。
地震の時、いろんなものが落ちて来て、鯉のぼりの箱はどこに片付けたのか…。
まあ、いいや、強風だし、黄砂だし、それになにより放射線だし。



そとは鯉のぼりが飾ることできないと思ったのか、ふみは夕方、鯉のぼりを描いた。


「春雨じゃ、濡れて行こう」との行友李風の句は、今年は無理だわ(ToT)/~~~