烟雨の中
昼過ぎ、用事済んで帰りの錦糸町駅のホームから見えたスカイツリー。
朝、ふみを保育園に入れて、その足で近くの病院へ。
3年前に受けた胃カメラで、いろいろよくないのがわかって、その後再検査は一回も受けてなかったです。
お医者さんは予約まで取って下さったけど、行かなかったのです。
今年に入ってから、胃の調子が日に日に悪くなり、もうこれ以上無視できなくなって、決心して、今日は雨の中を病院へ。
朝は何にも食べませんでしたが、うっかりバナナジュースを飲んでしまい、今日は胃カメラ検査ができなかったのです。
どろどろのバナナジュースで、カメラは細部まで見られないですから。
明日一番で胃カメラ検査を受けることに。
今日は柔道の日です。
朝、U君のお母さんからメールがありまして、雨だから、お手数をかけることになりますので、今日の柔道は、U君を休ませる、と。
確かに雨の中で二着の柔道着を持つのちょっと厳しいですが…。
昼過ぎ、U君のお母さんからまたメールが来まして、
実は、この前Sちゃんのお父さんに、「お母さんは一緒に柔道に行ったらいかがですか、そうしたらU君は見学だけではなく、やるんじゃないですか」と言われたそうです。
言われて見ればそうだなって思いました、と、U君のお母さんが。
…。そうなんだ、Sちゃんのお父さん、やっぱりU君のお母さんに話してしまったんだ。
う…ん、どうでしょうね。
U君のお母さん、それで気遣かって、雨の日の今日は、行かないことに、ですかね。
なんだかよくわからないや。
わたしのことなら、いいのにね、このまま保育園卒業まで、いいと決めたのに。そんなに苦になってないですし。
でも自分がそう思ってるからいいよ、は、すべてじゃないのも承知しております。
世話をかけてるU君のお母さんだって、いろんな考えがあるんでしょうね。
世話をするのも、世話になるのも、どっちもらくではないことは、確かなんだ。
4時前ふみをお迎えに。
U君が寄ってきて、
「ぼく今日、柔道行かないよ、ふみ君のママは忙しいから連れていけないってママが言った」U君は下に向いたまま、離れた。
?、…。
ふみ君のママは、そんなにヒマではないが、U君を連れて柔道に行くくらい、全然いいのよ、とは言えませんでした。
黙ってU君の後ろ姿を見ているばかりでした。
今日はSちゃんも柔道を休みました。
道場に着いた時、まだ始まる前のT先生は、生徒の何人かに向かって、寅さんを賞賛してました。
「いいよ〜あれは、何回見ても。“それ言っちゃおしまいよ”、いいな〜、この一言、日本人の全てだよ…」T先生は、しばらく寅さんのことを熱く語ってました。
柔道が始まったら、わたしはR君のお母さんに誘われ、道場の下の柔整治療室へ。
前前からR君のお母さんに言われて、「下の治療室は、資格持ちのプロの柔整師でとっても上手、しかも保険が効くので、一回の治療はわずか何百円。」と。
肩、腰が凝っているわたしには、とっても魅力的な話しだが、見学だけのU君が傍にいる限り、諦めるしかありませんでした。
今日はU君いない。治療を受けに、R君のお母さんと下に降りました。
行く前にふみを呼んで、「ママちょっと下にマッサージ受けに行って来るから、終わる前に戻るから、お水、飲んでね」。
「うん、いいよ」ふみは不機嫌そうに。
30分ぐらいの治療を受けました。
温めて電気治療、それから、ソフトだが、とっても気持ちいい柔整。だいぶラクになりました。
道場に戻り、一人の生徒の女の子が、「ふみ君、ずっとママはまだかな、治療まだ終わらないかなって聞いてたよ」
へえー、わたしがいてもいなくても、心配そうな様子がなさそうなのにね。
帰りに、コンビニによって、肌寒い今日は、温かいおでんが食べたくなりました。
が、おでんはない。
「夏だからやめた、秋になったら、また始まる」店員さんは笑顔を見せて言いました。胸の名札には、中国人らしき名前でした。
秋かぁー。ま、あっという間でしょうね。
夜、ふみに、「ママいない時、ふみはママのことを聞いてたりしてた?」
「先生に聞かれて、ママは治療しに行ったと教えた。ぼくはママまだかなとか誰にも聞いてないよ」とふみが。