エクレール

六日ぶりに、外に出ました。

今朝、ふみを連れて保育園へ。


「ママ、あそこコメツキ虫いるよ、踏まないでぇー」と、前を歩くふみが。


虫?虫の心配より、ママの心配をしてよ。
ずっと横になってたせいか、階段を降りたり、コンクリートの上を歩いたりすると、なんだかふわふわと、自分の足をコントロールできない感じ。


しかしコメツキ虫なんて、パパに教えてもらったのかしら。

保育園の玄関でふみとバイバイして、
その足で、柔道の道場の下の整体院へ。ゆっくり歩いてるわたしは、見た目は、足のしびれや痛みはわからないぐらい、普通に。おそらく。


整体の先生が「だいじょうぶですか?なんか、せつなぁい顔してますけど」


はははは。
腰痛は、せつない。


超音波の機械で、しばらく温めるのをやりました。


保険が効くので、490円でした。


歩いた歩いた。これで夜ちゃんと眠れるのかもね。


草むらにいる雀。

わたし、外に出た〜と実感させる。


今日は塾があるから、少し早めにふみをお迎えに。


わたしを見かけて、U君がすぐよって来て「腰治った?もう痛くない?写真撮った?骨の写真、撮れるよ」

あらー、涙が出そうだわ。

比べてわがふみ君、ママ速くママ速くって、ちっとも配慮してくれないや。


喘息持ちのU君、病気関係のこと、いろいろと詳しいね。



塾から出たふみも、わたしを置いて先に走ってしまう。




夕飯の時、ふみに「ママ、今日お菓子を買ってきたよ、なんだと思う?」

「お菓子?!」めったにお菓子など買わないから、ふみは目を光らせる。「ヒントは?ヒント」


「ヒントは…、♪お菓子大好きパリ娘〜ふたり…」
「わかったわかった!エクレール!」
正解。


先日観た《お菓子放浪記》との映画に、主人公の孤児の少年が、戦時中というたいへんな時代の中、過酷な道を歩みながら、フランスのお菓子のエクレールを夢を見て、強く生きていました。


映画館から出て、ふみと、エクレールを食べようねと約束をしました。


わたしはどうもチョコレート系のお菓子はイマイチと言うか。
小さい頃あまり食べてないから、馴染みがないとか?

エクレールを撮る時、もう待ちきれないふみ。