小暑
今日は小暑、小暑から暑くなる、とのはずだが、
今年は、当てはまらない。とうに暑苦しくなってるわ。
小暑から、蝉が鳴き始めるともいう。
これは当てはまる。昨日、今年の始めての蝉の鳴き声が聞こえた。
蓮も日に日に華やかに開く。
中学校の時だったかな、国語の授業で、宋学の開祖周茂叔(濂渓先生とも呼ばれる)の著した漢文《愛蓮説》を、必ず暗記しなければならない。
…、予独愛蓮之出淤泥而不染、濯清漣而不妖、中通外直、不蔓不枝、香遠益清、亭亭浮植、可遠観而不可褻翫焉。…。
その日本語の訳を調べたら、
予は独り蓮の淤泥より出づるも染まらず、清漣に濯はるるも妖ならず。中通じ外直く、蔓せず枝せず、香遠くして益々清く、亭亭として浄く植ち、遠観す可くして褻翫す可からざるを愛す。
となっている。
北国なので、実際の蓮を見たことなく、絵や写真から、その美しさを観賞するしかなかったのだが、
今や毎日、朝、開いてる蓮を目にして、そのたびに《愛蓮説》を思い出す。
震災前に買ったもので、元気な緑の光を見せる。
誰かが、観葉植物を「寛容植物」と言うべきと言ってたね。
素晴らしい言葉だわ。
夕顔は、毎日夕方から夜まで咲いて、朝には萎れる。
夕顔の命は、たったの一日。