表彰状

道ばたの植木鉢に留まっている蝶々。

葉っぱの裏の僅かの水分を摂取している。


朝夜、変わらず暑くて、平年より十日も早く梅雨が明けてしまい、残りは、あと2、3ヶ月の厳しい暑さだけのようだ。


体調が、はやくもおかしくなっているわたし。

急に暑くなってから、毎日のように冷たいものばかり口にしている。
冷たい飲み物、ガリガリ君


とうとう、胃の具合が悪くなると感じ、横になって、しばらくしたら、額に冷や汗がにじんできた。


頭痛もあり。

これは、熱中症かな、風邪かな。


胃薬を飲んで、眠ってしまい、朝起きて、頭はさほど重くはなく、過ぎたようだ。

もう冷たいものは懲り懲り、意志だけではなく、体が冷たいものを拒否している。

氷を食べようと思うだけで、胃が縮んでしまう感じがする。



昼間、仕事で銀行まで、炎天下を歩いて行く途中、暑いはずだが、急にさらさらの鼻水が流れ落ちる。

たまに、くしゃみもする。

まるでよく耳にする、花粉症の方が語るつらい症状のよう。


来日したのは秋、その翌年の夏は、記録的な「冷夏」とのことで、世間は結構騒いでた。


いくら冷夏とはいえ、わたしには、猛暑以外の何ものでもなかった。

夏が来る前から、先輩たちから、日本の夏の脅威を散々頭に叩き込まれ、
「頭を冷蔵庫に突っ込んでみたくなる」という決まりセリフが、その時に、身にシミてわかった。


あの年の冷夏、今から考えるとどんなに助かったのか。もし今年のように、毎日ニュースで、熱中症で何人(二桁か三桁)が病院に搬送、何人(これは一桁)が熱中症により死亡などのを見たら、わたしは間違いなくふるさとに逃げたでしょう。


この夏を、無事になんとか乗り越えられますように。



塾にふみをお迎えに行ったら、ふみは終わって、教室の後ろでパズルで遊んでた。


静かに教室の真ん中を通って、後ろに行って、小さい声で「ふみ」と呼んだら、
「ママ」振り向いたふみは、目をきらきらさせて、「今日、足し算やったよ、もう今日から足し算だよ」

「そう〜よかったね」ふみも声をもっと小さくしてほしいの。

案の定、先生にふみの話が聞こえたようで、「そうなのよ、ふみ君ずっと足し算やりたいって言って、しかも今日、算数はもう、10枚にしてって言い出して」

まっ


塾を後にして、じりじりの西日に向かって帰路へ。


「ふみ、算数の宿題を10枚にして、いいの?だいじょうぶ?」
「うん」
「なんで10枚にしたいと思ったの?」
「だって、早く簡単のを終らせて、難しい足し算を習いたいもん」

「…」ふみ、すごいな。「ふみ、えらいね」
「なんで?」
「ママ小さい時、先生に言われた以上の宿題をしたいとか、宿題の枚数を増やしたいとか、一回もないと思うな〜」
「えぇ〜、ダメじゃん」
「そうかな、ダメかな。ママそれで精一杯だけどね」
「ダメダメ」

ダメかー、そうかも、実は算数なんか大きらいだったとは、ふみに言えなかった。


区では、保育園の放射線量を毎日測って発表することになりました。
保育園の玄関に、その紙があります。


これを見ると、ふみの保育園は安心できるかな。
同じ区だけど、保育園によって砂場の放射線量は、0.1単位に(@_@)


給食も、食材の産地を毎日発表してます。



今日、ふみが頂いた表彰状。

それと歯ブラシ・歯磨きも。
ふみは虫歯が一本もないですから。

ママはとっても嬉しいよ。この表彰状を飾りたい。大人になってもずっと歯を大切にしてほしいわ、ふみ。


今日もよく晴れた夜空ですこと。