出版社


相変らず晴れて暑い日が続いてる。

去年の今頃は、わたしはふみの室外サッカーにも参加したりしたけどね。
裸足になって、芝生の上で。

これが同じ時期の今年は、とてもじゃないけど無理だわ。
そとで歩いてるだけで熱中症になりそうだから。

今日は、ふみたちは、ある大手出版社で、本の読み聞かせがあって、行った。
こんな炎天下に、子供たち徒歩で。結構な距離と言うのに。

「ふみはいいよ、行かなくたって、そのぐらいの本は、パパが読んであげてるでしょう」と今朝、ふみに言ったら、
「えぇ〜、みんな行くのに、言えないよ。行きたいし」
(-_-)


今日は早お迎えで、ふみを連れてキッズ美容室へ。
毎日汗びっしょのふみ、髪が少しでも耳にかかっていたら、すぐに、さっぱりさせてあげたいんだ。


「出版社で、楽しかった?」
「うん」

ふみは読んでくれた面白かった本の話しをしてくれて、けどわたしはそれより、午前のあの時間帯に、ビルの陰はあったのかどうか、水分はちゃんと摂ったかどうかを、もっと知りたいのだ。

水分はなんと、先生が背負って行ったものだそうだ。コップも。


背負って行く量はそれは決まってるから、お代りは無しだったそうだ。


聞いていて、衝動的に出版社に電話をしそうになった。
遠くから歩いて来た子供たちに、思う存分に頂ける冷たい飲み物を用意することもできない、この大手児童書の出版社に。


児童書の出版社ということで、余計に、オーバーに言えば、偽りすら感じたのであった。


同時に、公務員である保育園の先生のご苦労に、改めて感じ、感心する。

「ふみ、今度こういう時、その出版社の本を読んでくれたお姉さんに、この出版社、僕たちに飲み物をくれませんか?って聞いてみてよ。先生がかわいそうじゃない。ただでさえ暑いのに、2、30人分の水を背負ってるなんて。ふみ、こういう時、言っていいのよ、男の子だから。ただし言葉は丁寧に、ということ」

「うん」とふみは小さい声で一応答える。おそらく言う勇気がないでしょうね。



散髪中のふみ。

楽しそうにお姉さんとお喋り。あとでお姉さんに「ふみ君、ウルトラマンにすごい詳しいですね」と言われて。



もったいないね、この陽ざし。

ソーラー発電にしたら、どれぐらいのワット数になれるでしょう。
昨日、関西から来た方が、やっぱり節電中の東京の暗さに驚いてる。駅も、お店も。だって。