夜中のラジオ
夜中、急に目覚めて、暗い中に何時かもわからないから、イヤホンを耳にあて、ラジオを付ける。
裕次郎の歌が流れてる、甘い声で切ない恋歌の一曲、その後、ドラムを叩きながら「♪嵐を呼ぶぜ〜」と歌い、
激しさの中、わたしはうとうとし始め、と、その時、
歌が急に中断、「ピロンピロン・ピロンピロン、緊急地震速報です。ピロンピロン…」
心拍が一気に上がって、我が家の一番安全な場所、ベッドの上にいる、起き上がってどこかに逃げることもないから、心臓を押さえて、揺れを待つ。
ガタガタ、ガタガタ、どうなるんだろ。ラジオからは、ただ落ち着いた行動をとるようにとの呼び掛けばかりで、具体的な震源地まだ情報入って来てない。
パパも目覚め、ふみは爆睡中。
何十秒の揺れ、わたしは苦しかった。
急に目覚めた時から、ずっと緊張感があったから、何分間も。
M6.4の地震だった。3月の地震の余震だそうで、原発はこの地震による異常はなしと聞いて、一安心。
ふたたびうとうと。もう、疲れた。
「パパ、いつもありがとう」とのメッセージは、
わたしとふみの心からの言葉です。
ほたるぶくろ、なぜか土のすぐのところに集中して咲いておりまして。
鈴虫、日に日にびっくりするほど大きくなって、
この急速に成長した体と、どんどん素早くなってる動きを見て、さすがわたしは少し遠慮したくなった。
パパが、まめに鈴虫たちに、新鮮な茄子を爪楊枝に刺して与えて、
エサがきたと見て、寄ってくる時の鈴虫のスピードも、日に日に上がって来てる。
しかし、まだ羽根が出ないね。
まさか4匹ともメスかしら、そうしたら秋になったって、リンリンという鳴き声なんぞ、聴けるわけがないわ。
(∋_∈)
ふみは、日曜、朝のヒーロー物語の番組を見てから、さっそく一人で相撲を取り始めたのです。
塩を撒く仕草から始め、お腹の横(まわしのつもり)をパンパン叩いて、人差し指や中指に付いてる塩でしょうか、ちょっと舐めて、(これも力士の誰かのまねなのか)、
構えて、待ったなし、のこった!
解説しながら、ふみの相撲は忙しい。
倒され、起き上がり、礼をして、退場。
次の力士登場…。
昨日、放射線を征服する神様になるため、お相撲を引退だと発表したのに。もう忘れたの?
けど、そう聞けないわ。だって、そのことを、ママとの秘密にする、と約束したもの。
心の底に仕舞っておかないと。
「忍たま乱太郎」の実写版映画をみに、ふみと出掛けた。
9階にある映画舘に入ると、もし地震あったら、エレベーターも止まるし、9階って、逃げにくいでしょうねって、一瞬、思ったけど、
ま、いいか。
くだらないぐらい、おもしろい映画だったが、ふみは、やや怖がってた感じ。
真剣に見ているふみは、笑う余裕がないようだ。
帰りは、新宿から歩いて帰ってきた。
そう、今日は外で歩いても、暑くも何にもなく、ひんやりする一日でした。
空芯菜を頂いて、さっそく調理して夕飯においしく頂く。
青いお野菜、ほとんどペペロンチーノの作り方と同じで、にんにくと唐辛子を、オリーブオイルで熱くして、お野菜を入れてざっと炒め、お塩少々で味付けして、一番おいしくなるものね。