東北へ

散ったアジサイを、大胆に枝をパチパチと切りましたら、なんと、また新しいつぼみが!(^∀^)ノ

小さなお花ですけど、とても嬉しくなるわたしです。

朝から30度を超え、蒸し暑くて。


今日は三人で主人の実家、東北へ行きます。


震災以来初めてです。



天気予報通り、9時頃から雨が降ってきた時は、もう東京駅に着いてるので、影響はないが、雨によって蒸し暑さが、より一層増しました。


義母からのメール、向こうの朝の気温は20度だそうです。


?!もう想像つかない気温ですね。なんせ夜中も28、9度ですから。


新幹線が発車して、しばらく走りましたら、空がどんどん暗くなって、間もなく、豪雨に遭遇。

雷も聞こえて、窓の外は、灰色の世界に。



「あ、晴れた。あの悪い雲は西に逃げたんじゃない?」とふみが。


いわゆるゲリラ豪雨を追って、追われて、新幹線は東北へ向かう。


宇都宮を過ぎたら、雨は上がりました。

曇ってはいるものの、穏やかな空です。



仙台を過ぎて、車内もだいぶ空いてきて、わたしは一人移動、広々としたところでコーヒーを。

急に、コーヒーがスカートに溢れてきた映像をパッと見たような、

一瞬現れ、すぐ消えて、ちょっとビックリしたが、でも、ふみもこの席にいないし、はしゃぐ人もいないから、まさかね、と、その瞬間、コーヒーカップが、なぜか倒れて、わたしのスカートに…。

よりによって白いスカートを履いていたので、たちまち、ほぼ半分が茶色くなりました。

(ρ°∩°)


着替えは、荷物にならないように、みんな宅急便で送りましたから。手荷物には着替えはないや


空白な頭のまま、わたしは洗面所付のトイレに入りまして、スカートを脱いでザブザブと洗う。


洗ってギューッと絞って、スカートは、濃い茶色から、薄い黄色いとなって。

あっ、そうだ、今朝、ドライヤーを手荷物に入れてたわ。


それを取り出して、洗面所に行って、カーテンを閉め、いつまでもスカートに熱風を当ててました。


新幹線から降りた時、ほとんど乾いてるスカート、ちょっと黄ばんだなとしか、(≧∇≦)


わたしって、案外冷静沈着じゃない!と、心の中で自分を誉めました。


主人のお姉さん弟さん夫婦姪っこさんと合流して、車に載せてもらって、東北の地を走る。


海岸じゃない内陸部だと、当然津波の形跡は全くなく、地震の被害も分からず長閑かな田園風景そのもの。

昼食に、美味しい鮎が食べられるというお店へ向かう時に、久しぶりに携帯の緊急地震警報が鳴りました。


福島宮城沖あたり、M6.8の地震が。


遠野あたりで、しかも車ですから、あまり揺れを感じなかった。

お店に入ってしばらくラジオで聞いてたら、津波警報も解除になった。




おいしい鮎を頂き、



お蕎麦を頂き、



お店で携帯の充電もさせてもらって、



車は、沿岸にある主人の実家へ。


段々、目に映った光景は変わってくる。




津波で曲がってしまった太い鉄筋。

地盤沈下して海に浸ってしまっている。

瓦礫しか残っていない、元住宅地。



本当に空っぽになった。




変わり果てた故郷を見て、主人は「や…」としか、なかなか言葉を発することがなかった。

わたしもなんだか寒くて寒くて、ちょっと震えてきて。

山のほうからは、ヒグラシの鳴き声が聞こえてきて、

ゆめうつつに、
カナカナカナ、カナカナカナ




夜、みんなでバーベキューをやって、花火をやって、いつもの夏と変わらないはずですが、海の方を見ると、真っ暗。
本当に空っぽになったな〜。


復興の足音は、いつ聞こえて来るのでしょうか。