こどもわいん
夜中は雨がザーザー降って、朝になると晴れ間すら見える空になって、蒸し暑さはより一層ました。
今日は、明治座の小林幸子の公演チケットを頂いて。芸術の(娯楽の?)秋を。
第一部は、昭和の老舗だが、さびれた旅館が舞台になっているお芝居で、
第二部は小林幸子のショー。
歌はもちろん、イリュージョン的なダンスもマジックショーも、華やかなこと華やかなこと。
途中、照明が暗くなり、小林幸子「なに今の。節電?」と言ったのが、わたしは大ウケ。
観客からは「さっちゃ〜ん」の呼び掛け、
小林幸子は「は〜あい」と答え。
わたしの後ろの女性が「おめでとう〜」と叫び、
それに一瞬止まってしまう小林幸子「今の一言で、何を言おうとしたのか忘れました」と、
観客は拍手。
「私の結婚に、勇気をもらいましたとのコメントが多いですけど、あれはどういう意味?」
観客は爆笑。
「あのね、結婚適齢期は、人が決めるんじゃなくて、自分が決めることなのよ」
拍手…。
「…3月11日、あの日を、私達は忘れてはいけない…」
「さっちゃん、ありがとう〜〜」
最後、あの紅白に出た、大きい大きい、ゆっくりはばたく「母鶴」に乗って、上空から熱唱する小林幸子は、神々しく見えて、わたしも拍手がとまらない。
明治座から出たら、また晴れ間が見えて、でも道路は濡れていて、あとで聞いたら、ゲリラ豪雨的なのが、何回かあったという。
中じゃ全然わからないわ。
ふみをお迎えして、金曜日だから塾がある。
しまいにはお友達と公園で遊びはじめる。
週末の荷物を持って、ずっとそれを待ってるわたしは、蚊に何ヵ所が刺されて(>_<)
今朝の登園道で、急にふみが「そろそろ小学校に入るから、もうママと手繋がないで歩く」と。
「まだいいじゃない、まだ小学校に入ってないし」わたしはふみの手を掴む。
ふみは別にわたしの手を、はらったりしなかった。
手のひらに感じるふみのふわふわ小さな手は、温かくて。
こうやってふみの手を繋いで歩いて、もうどれくらい経ったのでしょう。
二歳半頃からかな、最初は「いやだいやだ、じぶんでじぶんで」とわたしの手をはらってばかりで、
一回タクシーにひかれそうになって、やっと素直に手を繋ぐようになって。
ふみの手を繋いで、いろんなところに行ったわ〜。
飛行機に乗って、二人で北京までも。
あと半年かぁー、いや、その前かもしれない、もうふみの小さな手を繋いで歩くことが。
当たり前とのことだったのにね。
ふみは、小さい時から手のかかる子だった。
その分、一々印象深く、一々胸に刻まれ、一々涙を誘う。
「ママ」
「うん?」
「ぼくね、小学生になったらね、Mちゃんとね、こどもわいんを飲みに行くんだ、約束したんだ」
「子供ワイン?へぇ〜そういうのあるんだ。」
葡萄ジュースのことかしら。
「あるよ、Mちゃんが言ってた。一緒に飲みに行くんだよ」
へぇ〜、お約束かー。
ふみはこうやって、ママの知らない世界がどんどん広がっていくんだね。
Mちゃんとは、最近に入ってきた女の子。
お母さんが色黒で目が大きくて、東南アジア系の方。
子供二人ともお母さんの要素を少しも採り入れず、スタンダードな日本人って感じな子。
今日、保育園からもらった写真。
昼寝から起きた時のでしょうか。
ヨガのポーズのようなのは、もちろんわがふみです。
けど、みんなちゃんと姉さんかぶりの頭巾が、ふみの場合はどう見ても漁師さんが巻いたタオルしか見えないわ。