日帰りの箱根
朝6時頃、ふみは目覚めて、持っている全てのウルトラマン人形を並べて、頬杖えして、悩む。
どれを温泉まで連れて行こうかな、と。
「2匹までだよ」とママが言ったから(なんで“匹”)、悩むわねそりゃ。
今日も朝からキラキラの陽射し、気温も相変わらず高い。
箱根、いくらか涼しいのかなって、期待してロマンスカーに乗る。
座った途端、ふみは早速ウルトラマンを出して並べる。
今回は日帰りだから、泊まらないから、おもちゃは持って来なくていいのに。
しかも、そのおもちゃたち、帽子と一緒、どこに行っても置きっぱなし、後ろでそれらをずっと拾わなきゃならない(∋_∈)
箱根に着いて、蒸し暑い!東京となんの変わりもないや。
すぐ宿の温泉に。
露天風呂は、風が少しもないため、内風呂と同じく、ただただ暑い。
お昼は同じ宿のバイキング。
パパは自分のと、ふみの水着を持ってきたので、いろんなプールがある施設へ、ふみとバスで向かう。
わたしはというと、登山電車に乗って、山へ向かう。
彫刻の森駅で降りて、彫刻の森美術館で、一人でゆっくりとお散歩を。
これはフランス彫刻家の作品。
妊婦の友人から得た発想ですって。
久しぶりに、ゆったりとした時間を享受した。
駅で別れる時、主人は、「この携帯の充電器を持ってたら?お金、もっと持った?これ、持ったほうがいい」
わたしは、思わず、主人と息子の行き先のバス時刻をメモする。
そう、“いざ”という時が、お互いに頭の隅にある。
もうこんな時代といいますか、こんな世の中になってるんだな。