13級

なんだかんだで、秋彼岸になりました。

約束通り、彼岸入りの20日あたりから、彼岸花が道端で咲いた。
蝉の鳴き声もピタッと止まり、
植物や動物は、季節の移りゆきに、敏感で正確ね。

急に、クーラーも扇風機も、付けなくていいことになり、今日なんか、長袖も少しひんやりと感じた。

これから先は、もう本格的な秋ね。


駅に向かう道で、お花を持っているお墓参りの人々とすれ違う。


わたしはふみと、電車に乗ってマグドナルドを食べに行く。


月に一回だけ、マグドナルドで食べてもいいというのは、我が家の決まり。

先月は食べてない、けど繰り越しがないのも、決まり。


ホームで、「ママ、喉渇いた」というふみ。
自動販売機でお茶を買うことに。
いつも慌ててボタンを押すから、全然違う飲み物が落ちて来た。

「あっ」
「あ、これ、ママちょうど飲みたかったのよ、ママはこれを飲んで、ふみはもう一回」

するとふみは喜んだ。

電車の中でも思い出すたびに、「これ、ママがちょうど飲みたかった?とてもよかった?」と嬉しそうに聞く。

ふみ、もうちょっと落ち着きが出てほしいな〜
焦らない、落ち着いて。


ふみと念願のマックを頂く。

ママの影響でしょうか、フィッシュバーガーしか、ふみは食べれないんだ。


食べながらふみに、「このフライドポテト、匂うでしょう。ママが揚げた長芋とかのほうが、ずっとおいしいでしょう。なぜか知ってる?油が古いか新しいかなのよ。ずっとゴトゴト沸いてる油は、酸化して、体に悪いのよ…」
こういう知識、深くふみに叩き込まないと。今の食事は、親と一緒か、保育園か、安心だけど、大きくなったら、自由に食べ物を食べるから、ファストフードばかりだと、体がぼろぼろになるに違いない。


かわいい髪飾りのお店に入って、お洋服屋さんに入って、雑貨屋さんに入って、ふみは、約束の、品物を触らない、ジャンプしない、走り回らないを、守ってくれたが、退屈のせいか、わたしの後ろに付いて、山びこのように、一々真似してくる。

「かわいいね、これ」
「かわいいね、これ」

「色がいいね、試着してみようかしら」
「色がいいね、試着してみようかしら」

「これどうかな、派手かな、やっぱり地味のしか似合わないのかね」
「これどうかな、派手かな、やっぱり地味のしか似合わないのかね」

「あ、そうだ、日傘買わないと。日傘が無くなったからね」
「あ、そうだ、日傘買わないと、ママが日傘を失くしたからね」

?真似じゃないじゃない、修正してるよ。


日傘を電車の中に忘れ物をしたわたし。


今日はふみのスイミングの進級テスト。ちょうどいい時間にふみとスイミングスクールに入った。

ふみ、見事にテストに合格し、13級に進級。

今日の14級の中で、進級できたのは、ふみ一人だった。

おめでとう。ふみ。


前回の合格と比べて、ふみはだいぶ淡々となって。

プールの中で、先生に注意されても、「じょうず、じょうず」と褒められるのも、今日のふみは、表情一つ変えることなかった。


あらま、大相撲の影響かしら。


秋場所の今、毎日夕方、忠実に相撲中継を見るふみ。
力士の四股名も全部言えるし(幕ノ内の、幕の下の中継時間は早いから、なかなか見られない)、成績や、前場所の様子も楽しそうに語る。

「吾、いまだ、木鶏たりえず」とのことばも、時々口にする。


スイミングスクールから出て、リュックを背負ってるふみは、早足で歩く。お相撲中継に気になってるんだ。



今日の夕方、また茨城を震源とした地震があった。M5.1、その後も。

気象庁は何か分析や発表がないのかしらね、どうなってるのかな茨城あたり。