しずく
顔を洗って、化粧水を塗ってる時、ふと、窓辺の観葉植物の葉っぱに、ひとしずくの水滴がぶら下がってるのに気づく。
このミニ観葉植物は、とっても小さい鉢に入って、あまり水が要らないタイプのものなの。
茎はどんどん伸びて、葉っぱも最初の一枚から、三枚になって。
この空気が乾燥してる秋、結露でもない、水をやったのでもない、…、あっ、調べて見よう。
クワズイモ、葉っぱの先っぽから水滴がにじんでくるのは、元気よいの証拠だって。
昔、母がクワズイモを育ててた。
ミニタイプではない、大きい大きい葉っぱの先っぽに、よく大きな水滴がぶら下がっていた。
母はクワズイモなんて殺風景な名前なんかで呼んでなく、
「水滴観音」と名付けて。
水滴観音、今朝の我が家の窓辺に、澄んだひとしずくの水滴で、わたしの心を潤わせてくれる。