なみだ
朝から曇っていて、昨日と比べて、ずっと寒い。
本格的な秋だな、もう。
洗濯を干しに行ったら、
パラパラと雨が降ってきて、その後、一時ザーザーまで。
これは出掛けないほうがいいわ。
「ヨガをやらない?」とふみに言ってみたら、
面白がってふみは積極的に、
このバランスのポーズは、ちょっとイマイチ。
足をもっと高くあげないと。
「ふみ、ヨガはポーズだけじゃないのよ、瞑想、呼吸法、もっと言えば、考え方…」、聞いてないや。
栗を頂いて、パパは運動会のお弁当作りの余韻で、栗のおこわを作って。
お昼、具だくさんの野菜スープを作り、おいしい栗おこわを頂く。
栗が好きじゃないふみは、栗おこわを食べないと。
仕方なく、ふみには、おうどんを茹で、
そうしたら、スープが温かいから、いやだと言い出して…
お碗を洗う時、ふみに、「昨日、先生が泣いてたね」と言って、
昨日の運動会で、棒を支えながら、号泣する先生の姿が、なかなか忘れられなくて。
「うん」とふみが。
「どう思った?」
「別になんも思わないよ」
「うそ、先生は感動してるのに?この何ヵ月間、あなたたちのことで、どんなに心配して、苦労したか、本番で頑張ってるみんなを見て、先生はいろんなことを思い出したんでしょうね、きっと」
「それはわかるけどさー、でもそれ、涙と何の関係あるの」と、ふみが。
(」゜□゜)」なるほど。
ふみには、かなしい、いたい、くやしい時の涙はわかるけど、
嬉しい涙や感動の涙は、まだあまり経験してない、理解しないのね。