保育園の廊下に貼ってある、運動会の思い出をテーマした絵の中の、ふみの一枚です。

竹登りですって。

う…ん、なんかよくわからないな、たくさんのかわいい写実的な絵の中、ふみの絵は、不思議。


そうだ、逆じゃない?そもそもあの右下のは、太陽なんじゃない?


逆にしてみたら、


あははは、真ん中の白い部分が、ピエロの顔に見えてきた。


今年にふみの組に入ってきたYちゃんという女の子、ふみとよく遊ぶようになって。


Yちゃんのお母さんは、目が大きくて色黒な、東南アジアかなという感じの、ハツラツとした方です。


この前、ご飯を食べてるふみが急に、「Yちゃんのね、お母さんは本当のお母さんじゃないって、本当のお母さんはフィリピンで飛行機が落ちて死んだんだって、今のお母さんは、またフィリピンからきた、新しいお母さんだって」と。


「えぇー、Yちゃんが自分で言ったの?」


「うん、僕に言ったの」


そうだったんだ。Yちゃんとその3歳の弟が、お母さんを亡くしてたんだ。
でも、新しいお母さんは、明るくて、優しそうで、よかったね。


「ふみ、Yちゃんがふみに話して、ふみはどう言った?」

「そうなの?って言っただけだよ」


「Yちゃんのこと、誰にも言わないでね、ふみとYちゃんの秘密よ、わかった?」


「うん」


そのYちゃんの、運動会の思い出の絵です。


色も鮮やかで、構図のバランスもよく、明るくて楽しそうな絵で、よかったね。