2/3

ベランダの二度咲きのアジサイ、少し枯れ始めたが。


雨は上がったが、気温は高い、それに湿度が異様に高く、蒸し暑くて。


先週日曜の朝、ふみは戦うヒーロ番組を10分遅れたって、号泣し、
今日は、それに懲りたのか、まだ暗いうちに目覚めて、夜明けを待つ。

(∋_∈)

もちろん静かに待つことは、あり得ないですから、トイレに行ったり、うろちょろしたり、

(@_@)


もう…。



午前ふみと出掛ける。三十三観音の札所巡りへ。

今日は品川の青物横丁あたりへ。


電車乗って間もなく、ふみは右へ左へ頭を倒しながら、うとうと。

当たり前よ、まだ真っ暗の中に起きるんだもん。


品川から京浜急行に乗り替えして、新馬場で降りて、そのお寺へ。


この辺、さすが旧東海道の名残、町並みは、江戸の風情がたっぷりで、いろんな古いお店が列び、お寺は、その商店街の中。


お参りして、500円を渡してご朱印を頂戴しようと、
「はい、まず200円のお返しを申しておきましょう」とご住職が。

おつりを渡すことの、お返しを申しておく、との言い方、初めて聞くかもしれません。


ふみと出てきた時、リンが、コ〜ン、コ〜ン、コ〜ン、と鳴って。

ご住職のご挨拶状みたいで、振り向いて、ふみは喜んで、わたしはお辞儀をする。


もう昼すぎになって、お腹がすいた二人は、近くの小さいお店に入った。


ご近所の方ばかりのようで、楽しそうに談笑して、わたしたちを見た店長さんは、地元の人じゃないとすぐわかったみたいで、
カウンター席ではなく、

丁寧に、奥のテーブル席を案内してくれて。


ここ方たち、本当に地元を愛してるようだ。


「ごめん、かぶ、もう終り」

「あら、残念」

「明日、折り込み広告を入れておくから」

「頼むね」


品川カブかぁー、食べてみたかったな〜


「はい、どうぞ」
ふみに、ヤクルトをくれた、ストローまで付けて。

「ありがとうございます。ちょうどね、朝、飲まなかったの」とふみが。


それは本当。


電車に乗ってさらに一駅、もう一ヶ所をお参りして。

境内の、この屋根の上の像、なんでしょう。

気になるけど、聞かなかった。


「わー、この色の瓦、私、確かに長崎で同じのを見たよ」
大きいカメラをぶら下げた女性が言う。




三十三観音の札所、あと1/3です。
ふみが6歳になるまで全部お参りしたいと思って。