初冬

気温は少しずつ下がって、けどまだ小春日和と言える。


ベランダのなでしこ、また咲いてくれた。



今日はわたしのお休みで、ー人で麻布十番にあるお寺へ出掛ける。
まださほど寒くないので、セーターにショール一枚で十分。


そのお寺の近くのスーパーで、お花を買う。


レジで並んでいたら、わたしの前の男性が振り向いて、
「よかったらどうぞ」と自分の前の位置を譲り「お買い物はそれだけでしょう。お急ぎでしょうから」、

御言葉に甘えまして、早くレジを済ます。


坂を登って、お寺に着いた。

ここは、二・二六事件で、自決した2名含めた22名の将士のご遺骨が納められてます。

賑やかな商店街から一歩入ったこの寺の、広い墓地の一角、ひっそりした二十二士之墓。

七十何年前に「死にきれん」と言ってこの世を去った二十二士之墓。


桶で水を汲んで、お花とお酒を供えて、手を合わす。


お墓に供えてあったお花はまだそんなに古くない。

わたしのお花は、菊などの仏花ではなく、あえて鮮やかめの花を選んだ。


お酒をどうぞ召し上がってください。



また、いつか来ます。


近くの老舗のたい焼き屋さんで、たい焼きとお煎茶を頂いて、帰路へ。



初冬の曇りの空の下を歩いて、なんとも言えない気持ち。