三寒四温

二度咲きのこの紫陽花、暦の「小雪」を目の前にしても、まだ散ってはいない。

うれしい。また液体肥料を与える。


シクラメンも咲いてくれたらいいな。


このナデシコのように。


晴れて暖かい。ふみといっしょに、ふみ用の枕などのお買い物をして、宿題をして。
この貴重な生暖かさを享受する。



昨日は日帰りバスの旅にふみと参加。群馬の四万温泉へ。

あいにく昨日は早朝から雨、さほど寒くないのが助かる。


あれだけふみに、バスに乗ったら、もう何も一口も食べちゃダメよって忠告していたのに、
全員知ってる方だから、ふみはテンションが上がって、普段も食べきれない茹で玉子を、まるまる一個食べてしまって、


案の定、吐いてしまって。

…。

もう勘弁してほしい。


その後、本人は体調が回復し、ハイテンションのまま楽しく過ごすのだが、
わたしは、もう、この人また吐くんじゃないか、どなたかに失礼なことを言ってないか、人に迷惑をかけてないか、など、気になって気になって、結局わたしのほうが気分悪くなるほど。


起きること、悩んでも起きる、
起きないこと、望んでも起きない、

頭のどこかでは知ってるはずだが…。


昨日は夜7:30にうちに着いて、強い雨風の中、ほっとするわたし。


思えば、紅葉、きれいだった。


雨に煙る山々も、きれいだった。

それより、わたしは心配のほうが大きかった。なかなか素直に楽しめなかったわ。


水澤観音にも寄った。坂東三十三観音のお札所になってる。
皆さま一緒にお参りして、雨の中、一斉に「観音経」の読経の声が響いて、ちょっと感動を覚える。


しかし感心するのは、あんな長い観音経(偈文)を、ほとんどの方が暗記していること。


わたし、まだまだですね。



この六角堂で、お経の書いてる軸を押して、三周まわると、願いが叶うという。

三周歩きながら、願い事が止まらない、我ながら、欲張りなことに驚く。


ふみも、なにかぶつぶつ言って三周回って、
後で内容を聞くと、
「アイスクリームが食べられますように」


なんというささやかな、くだらない願い。


それが聞こえた方たち、サービスエリアで、ふみにアイスクリームを買って下さった。


パクパクとアイスを食べるふみ。
観音様さすがご利益あるなって思ってるに違いない。


冬雨の中、盆とお正月を一遍に迎えた気分のふみであった。