コンサート
チャリティーコンサートのチケットを頂き、それがわたしのずっと観たかった美輪明宏のです。
とても嬉しく思い、ちょうどパパの休みの日で、ふみのお迎えを頼んで、二人でご飯を食べたりして。
寒気が来る前の暖かさでしょうか、生温い空気に、蚊が飛んでるの発見。
敏感な命ですこと、すぐ蘇ったりして。
夕方、電車で五反田まで行って。コンサートはそこのホールです。
五反田の西口。わたし、どれぐらい通ったのかしら。
大學の3、4年がここだったから。
懐かしい。けど、どこか疎い感じもして。
目黒川。
この大崎橋から、幾度も眺めて、いや、ほとんど早足のはずだから、一瞥したというか。
クリスマスが近いから、キラキラと飾られて、初対面の川のような。
美輪さん、76歳に見えない体力・エネルギー・歌唱力。
さすがパワーは別格だね。
あたしみたいな凡人には、そのパワーが耐えられないほど。すっかり疲れてしまって。
まず目が疲れて。
照明が邪魔なようで、会場は真っ暗にして、非常口も消灯され、消防上問題ないのかって心配したりするあたし。
舞台も大半暗く、ライトは美輪さんだけ照らす、という具合で、目が疲れて、おかげで目を閉じても、まぶたに美輪さんの輪郭がはっきりと映る。
美輪さんは、明治・大正・昭和を惜しむ。いろいろあったが、いい時代だった、と。
日本の伝統の美を守っていた時代だった。だから美しい。
うん、同感。
あの頃はロマンチックだった、だから人々の心は豊かで、病まない。
西洋の真似ばかりをして、日本がダメになって、世界からも尊敬されなくなった。
うん、ロマンチックかー、ロマンチックね〜
今の歌は、歌詞もメロディもロマンチックがなく、「豚の鳴声のよう」、
昔の女性は髪をきちんと結い、乱れない、
今の女性の髪形は、短く長く切り、顔の半分が隠れ、両側を垂らして、「はげた猫みたい」
…
(会場に、わたしのように髪を結ってる人が少ないや、だいじょうぶかい、みなさん)
この調子でトークをし、それから歌。
美輪さんはどんな歌もお芝居が入る、なので相当体力が必要と思われる。
やっぱり凄いパワーだわぁー。
他のコンサートと違って、歌の前に場内は拍手、歌の後もちろん場内は拍手、
アンコールは皆さま起立して拍手。
やっぱり、別格だわ。
アンコールに応じ、美輪さんは「花」を歌う。
この歌を歌うと、観客の一人一人に憑いてる背後霊や、悪霊など、みんな上に上がって行き、成仏する、…だそうです。
「♪泣きなさい〜笑いなさい〜」
あたしの何とか霊も、上に上がって行ってるのかしら。仰ぎ見ようとする自分も一生懸命押える。
「愛の賛歌」を歌う時は、天国にいるピアフが舞台まで降りてくるそうで(江原さんの霊視による)、
時たまピアフが降りないで、マリアさまと天使たちが降りてくるそうで。
やっぱり、凡人のあたしには、承ること不可能のパワーやな。
芸術の初冬ですな。