「大雪」

暦上に、今日は「大雪」、これからは寒さが、より一層厳しくなることに。


昨日の冷たい雨は上がり、今日は晴れて暖かい。暖かいと言っても、12、3℃だけど。



昨日の朝、保育園の玄関で、約束通りふみがSちゃんからのお手紙を取ってきて渡してくれるかと思ったら、玄関でお友達と会って、あはは・うひひと始まって、少しも動く気がなさそうに見て、
「ふみ、手紙は?お手紙」

「手紙?え?」

もう忘れたみたい。しょうがないな。

「だからSちゃんのお手紙」とわたしは声をひそかに、「早くして、ママも遅刻しちゃうよ」

「あ〜、あ、いいよ、今日帰る時、必ず持って帰るから」

(∋_∈)


夕方、冷たい雨の中にふみをお迎えして、すぐ建物の4階に行って、学童クラブの申込書をもらいに。


小学校に入ったら、学童に入れるつもりです。

でないと学校半日で終わるあとの時間と、長い春休み夏休みに冬休み…、たいへんだぁ〜。


やや分厚い申請資料を持って出てきて、帰路に。ふみはSちゃんのお手紙は、ロッカーに入れっぱなしで、また忘れたと言うのだ。


(∋_∈)

寒いし、雨の中だし、また戻る気にはならず、そのまま帰ってきた。


ダメね〜ふみ、女の子から二度とお手紙なんぞもらえないわよ。


「ママ、絆創膏、絆創膏を貼って」登園しようとする時、ふみは言いだす。
昨日から、爪と指の間のちょっとした傷で、ずっと絆創膏絆創膏と。
ふみが貼りたい絆創膏は、ウルトラマンが描いてある。
「絆創膏?まだ痛いの?もう痛くないでしょう?」
「痛い、まだ痛いよ」とふみは人さし指を高く上げて見せる。
「あれ?親指じゃなかったの?」
「え?あ、違う違う」ふみは慌てて親指を上げる。



「今日ね、行ったらね、まずその手紙を探して、カバンに入れるから」と、今朝の登園道で、ふみは言う。

(@_@)、“探して”?
その手紙、もしかして、紛失?


今日は、わたしのお休み。
月曜日は塾が休みだったから、水曜日に振替、水曜日は柔道もあって、なのでお昼にふみをお迎えして、教室に入れて、夕方また保育園によってU君を拾って一緒に柔道へ行かなければならない。

なんだか、わたしは、本当の休みがなかなかないね。


ふみだけなら、今日の柔道を休んでもらうも考えられるが、U君がいるしね。

U君は今、柔道に燃えてる。別人のように頑張っている。


以前は畳の上で靴下も脱がない、柔道着の下に下着も着て、とにかく寒がりで、
今は暑い暑いと言って、柔道着を脱いで、上半身が裸のままで、なかなか着替えようとしない。

この子は、やる気出すまで、相当時間かかるタイプの子だなって、しみじみと思った。

半年以上の見学の時間、決して無駄ではなく、あれも必要な過程だったんだね。

U君のこれからの人生に、いろんなことをやり出すまで、充分の待つ時間を与えもらえることを願うばかり。
そうしたらU君はストレスもなく、楽しくいろんな習い事を身に付けれるでしょうね。


子供に対しては、気長く、待つのが必要不可欠なことだね。


午前の用事、順調じゃないのばかり済ませた時は、もう1時ぎりぎり前。
小走りながら保育園に電話を入れる、「1時までお迎えに行くと連絡帳に書いたのですけど、10分ほど遅れます。お手数をおかけいたします」



ふみをお迎えして、保育園の玄関で、
「ふみ、Sちゃんのお手紙は?カバンに入れた?」

「あ」ふみは走って戻る。

この時間は赤ちゃんたち部屋で寝てるってば、そっと歩かないと。

うちに荷物をおろし、また出かける。塾へ。

坂を下って、登って、やっと教室にたどり着いたら、2時から…、と看板に書いてあった。


(-_-)


2時まで、どうやって時間をつぶすのか。
近くの鯛焼き屋さんに入った。
うん、時間を間違えたおかげで、久しぶりにここで座って。うん、何でも感謝感謝。そう思わないと。




塾にふみをお迎えの時は、U君を保育園へお迎えに行って連れて柔道いく時間まで、あと一時間はある。

これは、やっと余裕があって…と思って塾のドアを開き、
あ、ふみは後ろのスペースでブロックで遊んでる。

よかった。とうに終わってたんだ。

ふみはわたしを見て、カバンに紙や筆箱を適当に詰め込んで、コートを肩にかけ、「ありがとうございました。さようなら」と先生にご挨拶。


他の子の宿題を見てた先生が「何してるのよ、ふみ君、あなた終わってないでしょう、国語だけやったでしょう?算数は?英語は?何で帰ろうとしてるのよ!」

ふみはというと\(◎o◎)/って感じ。


本当、なにを考えてたのかしらね。

仕方なくわたしは退室。


教室外のお花、きれいだわ〜
鮮やかなシクラメン


こうやって一時間近くを待って、もう一回ドアを開けて覗いて見たら、

わがふみ君、ヘッドホンを付けて、まだ英語を。


ふみと保育園を向かう時、もう暮れ始まってた。


U君、案の定不安だった。
「ごめんごめん」
「どうしたの?なんで遅くなったの?」
「用事がね、なかなか終わらなくて。U君心配してるんじゃないかなって、結構走ったよ」
「うん。…、疲れた?」

や〜、U君って、相変らず優しいわん。


道場に着いたら、もうみんな体操を始めてた。

「すみません、すみません」とあやまりながら、ふみとU君の着替えをさせる。

「帯、違った」U君はわたしの帯を締めてあげようとする手を止めて、先生の指示通り、道場を回って走るふみを見る。

本当だ。ふみのと間違えてた。
「ごめんね,U君、あとで替えよう、ね?まずこれを締めて」
いやだいやだと、U君はとにかく自分の帯じゃないとダメだ。


先生がふみを呼び止めて、その理由を聞いたふみは、
「だいじょうぶだいじょうぶ、全然いいよ」と、他人の帯を締めるなんて、ちっともかまやしない。

あなたはだいじょうぶでも、U君はダメなんだから。

やっとふたりそれぞれ自分の帯で走ることに、わたしは走って外へ、二人の飲み物を買いに。


遅刻してるから、来る途中は全然買ってなくて。


ペットボトルを持って、また走って道場に戻り、
「さっき、ふみ君すごかったよ。小学生じゃない子の中、ふみ君だけ側転ができて、すごいきれいよ。側転」


「へぇ、そうですか」
側転ね、けど今わたしの関心事は、どうやって早く息を鎮め、はあはあ言わないかということ。


ふたりずつ試合のように対決させて、練習より、こどもたち、さすが真剣さが違う。

ふみの番になって、ふみ、とっても楽しそう。
笑って遊んでるような感覚で、先生に注意される。


ふみは二回でて、二回とも引き分けで終了。相手は二回とも小学生、低学年だけど。


終わってから、大きいお兄ちゃんたちは腕立ての練習を、もう着替えしちゃったふみも、やりたいやりたいと言い出して、やらせてもらって。

先生はふみを「すごいな」と褒めて下さったが、わたしから見れば、あれは腕立てらしき、だけだったね。


パパはスイミングへ、もう遅いし、一日疲れたし、ふみとファミレスで夕食を済ませようと。


椅子に座り、メニューを取ろうとするふみの手を見たら、両手の掌、真っ黒。

さっき道場の隣り公園で、台の上からジャンプするふみ、阻止しても聞かず、
その着地の勲章だわ。


「ふみ、洗ってきて」
「え〜〜〜」
「洗って来て、こんな手でご飯食べちゃダメよ」

ふみは席から立った。

なんか怪しいと思って、さりげなさを装って見て見たら、ふみは通路を一周回って、わたしが見えないかと思った低い壁のところで立ち止まって、
なんと、
両手を開き、ペロペロ、一回ずつ舐めたのではないか!
それから手をはらい、なにもない顔で席に戻ってきた。

メニューを見ながら「ふみ、手を洗ってきて。み、ず、で」

「え〜〜〜〜〜」
ふみは再び席を離れ、今度の向う先は、お手洗い。



明日のパンを買いにパン屋さんへ。

ふみはいまだにちょっと見ていないと、パンをチョンチョンする。小さい時からのクセ。

なのでパン屋さんでは、わたしはいつも緊張する。


洗剤なども買って、荷物いっぱいで帰路へ。


今晩ふみの宿題は、Sちゃんへの返事を書くこと。

パパが帰って来て、お友達にお手紙を書くふみを見て、手早く小さいかわいい封筒を作ってくれた。