冬日
北風がやむ。寒いが、雲一つない穏やかな朝を迎えた。
ニュースで、今朝、都内も氷が張っていたという。
見たかったわ〜、霜柱とか。
シーツを洗い、そうだ、敷き布団のカバーも。こんな快晴で乾燥している日、絶好な洗濯日和だもの。
朝の連続テレビ小説を観て、
コーヒを綴っている時、
たいへんだ!今日はふみのスイミングを、10:30に振替して、9:30うちから出なくちゃ、悠々とコーヒなんかの場合じゃないわ。
お化粧をして、髪を結って、洗濯物を干し、お皿を洗い…。
敷き布団を乾燥させるため、ソファーに重ね置いてるお布団、ふみに、触れないでね、落ちるからって言ったはずなのに、
いつの間にか、布団三枚全部床に転がってる。
ふみを見ると、
いかにも無実そうに、「僕は何もしてないのにね」と。
その丸く開く目は、わざとらしい。
そして9:30、うちから出て、ふみとスイミングスクールへ向かってぶらぶらと。
本当によいお天気だわ。
歩きながらのふみは、大好きなしりとりが飽きたら、話題は、「ママ、お昼なに食べる」になった。
この前の柔道の一人お母さんも、息子が毎日一番言ってる言葉は、「今日のごはんなに」と。
着替えしたふみはプールに入り、ガラス越しの椅子に腰を下ろすわたし。
さー、濡れティッシュだして、バッグの中を掃除をしないと。
この前の柔道が終わる時、わたしからの飴玉を口に入れたふみは、U君からの飴玉がもっとおいしそうと見て、「はい」と吐き出した飴玉をわたしのバッグに突っ込んだ。
手に荷物がいっぱいで、すぐ取り出さなかった。
濡れティッシュで、バッグのポケットや、ボールペンのベトベトのを、きれいに拭き取り、ああ、これで安心。
しかしよく二日間も放棄したね、ダメね、わたし。
スイミング、無事に終了。
お天気だからとのことで、濠に沿って、隣駅まで歩く。
見事な紅葉、黄葉の下には、外濠。水面には、アヒルや鴨たちが、のんびりと日向ぼっこ。対岸は電車が走る。
しかしふみは、電車に全く興味なくなったね。小さい頃あんなに夢中だったのに。
戻る時は、土手からにした。
黄葉になった銀杏は、美しい。
大通りの銀杏の下には、もう銀杏の実はほとんど拾われたのか、全然ないが、
この土手に、銀杏はまだあちらこちらに落ちている。
銀杏のにおいが大嫌いなふみは、鼻をつまみ、その銀杏の実を踏まないように、慎重に歩く。
銀杏を拾った手をふみににおいを嗅がせ、ふみは逃げ回る。
こんなにきれい見える富士山、珍しい。
夕飯はカレーを作った。
「パパは二週間も関西にいるの?」
「三日間よ」
「え〜、二週間か、つまんないな」
なんで?!
今日は、ほんとうに冬日がまぶしい一日だった。