イブ
今日はスイミングもなければ、とくに用事もなく、
ゆっくりのんびりできる日。
と思うと、頭は重くなるわ、朝なのに眠くなるわ、だるいわで、
ソファに横になってばかり、好きなテレビを眺めてるのなら、なおいいが、テレビを見ていると、ふみも一緒に見るから、ガマンするしか。
「ママ、サンタさんは、プレゼントくれるよね」
「いい子にはね」
「くれるよ。ちょっと悪いことしても」
(^o^)/
「ふみ、サンタさんって、どこの国だと知ってる?」
「う…ん、ブラジル」
ブラジル?
ビキニのサンタがサンバを踊りながらプレゼントを配るようすを想像して、笑う。
「♪水の羽衣一振りすれば、草の雫が露になる
水の羽衣二振りすれば、月の雫が霧になる
キラキラキ〜ラ
水の輝きは命の輝き〜
水の羽衣揃って振れば、花の雫が珠になる…」
ふみは歌う。
きれいなメロディ。これは発表会でSちゃんたち「水の天女」が歌って、踊った曲だね。
長い歌詞、ふみよく覚えてる。ふみに聞いてメモするわたし。
それから、ふみは芭蕉たちの歌も熱唱「メラメラメラファイヤ〜、近づくな、熱いぜぇー」
「ふみ、芭蕉もやれたのにね」
「僕は悟空がいいもん。分身をやって、楽しかった」
そうか、一言セリフの悟空でも、ふみは楽しかったんだ。よかったね…。
夜、お友達のコンサートに行ったパパは帰ってきて、クリスマスケーキを買ってきてくれた。