雑巾を
0.3ね〜、0.08ね〜, 除染ね〜、その除いた汚染された土や水、どう処理するんでしょうかね。
…
でもなんだか、こういうの見ても、もう麻痺してしまってるというか。
保護者たちも、誰一人この話題をしない。黙って読んで、目が会うと、
「ね〜」としか。
綺麗な三日月。
携帯で撮ったからぼんやりだが、肉眼では、冬の湿気のない澄んでる空に、三日月ははっきりと見えて、ふみとしばらく仰ぎ、見入った。
「今日ね、F先生にお手紙を書いたよ」とふみが。
「へぇ〜」なんの手紙?まさか文句じゃないでしょうね。F先生は怒ってばかりで怖いとか。
「先生が手紙を書いてって言ったの?」
「違うよ。ぼくと、S君とM君と」ふみは4人の名前をあげた。
「なにを書いたの?」
「内緒」
う…ん、なんだか不安だわ。だいじょうぶかな、ふみ、へんなことやらないでよね。
今日の連絡帳には、保育園の大掃除のことが書いてあった。
「…ふみ君に、雑巾を絞ってきてと言ったら、雑巾をびしょびしょにしてもってきて…」
ふみ、もう…。
「だって、絞ると濡らすの間違えたもん」と、ふみは、にやにやと。
手紙ね〜、気になる。