少し暖かい


今朝の公園の水路に張ってた氷は、昨日ほど分厚くなかった。

気温がちょっとだけでも上がると、ずいぶんと違うものです。


夕方、ふみを塾に入れます。
おやつのマドレーヌをふみに渡し、包装紙を開けた途端、すぐ近くの木の枝に止まってるカラスが、
カァー と一声を上げた。

「ふみ、食べたいって言ってるよ」

「え?だってこれは僕のだもん」

と話してるところに、カラス、後ろから低空飛行で、わたしの頭をスレスレに通って、少し前の枝に止まって、
カァー とさらに一声。


ひっくりした〜

カラスの羽根の風を感じられること、そうないから。


「ほらほら、やっぱり食べたいってぇ、ふみ、これ、やらないと危ないよ」

「え〜〜〜」ふみはまだ悟らない。

仕方なくふみの腕を軽く叩いたら、手に持ってる半分のマドレーヌ、地面に落ちた。


「なんで?!」ふみは至って不服。


途端に、カラスはサーッと、まるで直線で降りて来て、その落ちたマドレーヌをくわえた。


「ね?そうでしょう?食べたいのよ」

ふみは、わたしの言葉が聞こえてないように、唖然とカラスを見ていた。


すぐ近くにいるそのカラス、長いくちばしでマドレーヌをくわえ、去るもしない、食べもしない、頭を傾けてわたしたちを見る。


「どうぞどうぞ、食べて食べて、それしかないから、ごめんね、寒いのに」

饒舌に話をかけるのもわたしだけ。ふみは、やはりボーッとカラスを見ているだけ。


「車が来るよ、危ないよ、そんなところに立ってないで、枝に戻って食べたら?」とカラスに言葉をかけながら、ふみの手をとってその場を離れる。


「ふみ、これでわかったでしょう?損したくないとばかり思うと、返って損しちゃうのよ。最初から4分の1あげれば、あっちも喜ぶし、こっちも気持ちいいでしょう、結局今は半分あげなくちゃならなくなったね。でもまだよかったよ、あの半分あげないかったら、今、ふみかママか、ケガしてるかもしれないわ」


「じゃ、今、あのカラス、ありがとうって言ってる?」

「うん、言ってる言ってる」

「ママ聞こえるの?ありがとうって言ってる?」

「聞こえるとも。言ってるよ、寒い中、ごはんもなかなかなくて、お菓子くれてありがとうって」



損して得とれ、って、こういうことなのよ。ふみ、覚えたほうがいいな。



6時半にパパは、ふみをお迎えに塾へ。まだ終わってなかった。

ドアの近くにいたふみに「あとどれぐらい?」と聞いたら、
少し考えたふみは「あと…11分ぐらいかな」と答えたそうで、笑ってしまった。


結局7時頃に終わって、英語のテストだった。


100点とったふみであった。


国語も規定の時間内に、10枚終わらせたため、かわいい消しゴムをもらった。


よく頑張ったね、ふみ。風邪気味なのに。


昨日から、ふみちょっと風邪気味になって。


この寒さの中にもかかわらず、保育園では朝から公園で遊ばせてる。
ふみ、ちゃんとジャンパー着てるのかしら。
保育園用の置きっぱなしのジャンパーがあるんだ。
「着てるよ、ほんとうだよ」とふみは言うけど、実際はどうなってるのやら。


今朝、ごはんを食べながら、ふみは文句を言う。
七草粥、僕、食べたのに、なんで風邪ひくの」


(o^∀^o)
7日に、これ食べると風邪ひかないから、と、ふみに七草粥を勧めてたわ。