色紙


夜中、微かな揺れを感じ、目覚めたが、ふみもパパも熟睡中。
一人でイヤホンでラジオを聞く。茨城沖の地震でした。(昼間、同僚たちに、夜中2時半の地震のことを尋ねると、誰一人知る方がおらん)


地震のことをいろいろと考え、おまけにイヤホンから悲愴感たっぷりのオペラ、なかなか眠りに入れないわたくしでした。

朝起きて、眼球が赤い。F先生じゃあるまいし!


F先生と言えば、この何日間、F先生へのメッセージに悩んでおります。

謝恩会のために、色紙一枚に、みんな一言ずつF先生へのメッセージを書くことに。
一枚の色紙に、20人分、そりゃ助かるわ。
“たいへんおせわになりました、まことにどうもありがとうございます”。どうよ、スペースに、はみだすぐらいじゃありません?

いい気になってる時、保護者たちからのメール、次々携帯に届く。
一枚の色紙は小さ過ぎて、なにも書けないです。
そうそう、もっとほかの案はないのか。

ちょっと待ってよ、みなさま、色紙、いいじゃありませんか。F先生はきっとお部屋に飾り、見るたびに目を真っ赤にして…。失敬失敬。


で、色紙をやめ、アルバムのような一冊になり、その台紙が、一人一枚ということになった。

(^O^)/


昨日、U君のママと会って、色紙、どうですか?と聞いたら、
「実は私、正直、F先生に書くことがないです。毎日、できるだけ目を合わせないようにしていますし、もう、正直、話したくないです」

!!
話しを聞くと、F先生、U君の些細な行動を分析し、お母さんに報告。

たとえば、大勢の人がいる時、U君なぜか大声を出したがる。
「大声を出して、注目されたい。これは典型的にお母さんの愛情を欲しがってるからなのでは。もっと子供に接する時間を与えてください」

お母さんとスーパーに行って、U君は急に消火器に興味を持ち、注意すればするほど、とうとう消火器を動かしてしまい…。
お母さんはそれを連絡帳に書いたら、F先生はさっそくお母さんに談話「これは自分をコントロールできない兆候だ。保育園でも、工作の時間、先生が見本をやってる間、U君はよくハサミをホッペに当てて待ってる。危険だとわかってるはずだが、やめられない。これも気になる問題行動だ…」


「F先生は本の通り、子どもを分析して当てはめるんですね。うちも、昼寝の時間に眠れないふみは、タオルを噛んで時間を費したのに、だたそれだけなのに、実はすごいストレスを抱えてる兆候だと、F先生に言われて、わたし、とてもつらかったです、悩んで、苦しんで、結局N先生に相談したら、ふみ君をみればわかるじゃない、ストレスなんか、とんでもない、ただその時間やることないだけよ、と言って下さって、どれだけ助かったか…」

「そうそう。私もすごくつらかったです。自分のせいで、子どもにこんなたいへんな問題させてしまって。もうF先生、自分の立場考えてもらいたいよね、プロの人が、お母さんに簡単にそういうこと言わないでほしい、生きてられないのよ、つらくて、お母さんは。あの先生、子育てしてことがないから、本に書かれた通りのことしかわからない、大げさに考えて。実際、子供って、言えば聞くというもんじゃないもの。…。ふみ君ところもそういうこと言われたんですか、なんか、ほっとした〜うちだけだと思って、…」


ひゃ〜、もっと早く話せばよかったわ。まったくまったく。


F先生、とっても責任感が強くて、真面目な先生に違いない。けど、まだ理不尽な場合がほとんどの小さい子たちには、向いてないな、仕事的に。

区役所で書類の整理が一番じゃないでしょうか。規定通り、少しもはみださないでやりこなせると思うよ。


色紙の話しに戻って、「だからうちは、もうUに絵を描かせるよ、大きく、しょうがないよ。あと写真を2枚ぐらい貼って。ハッハッハ」

いい案だわー、フッフッフ



今日は寒い、細雪が時折ちらつく。
夜になると、ミゾレがさらに降り始め、週末、またマイナスの気温に。だそうだ。


午後のお茶の時間に、差し入れの温かいタイヤキを。




「ふみ、これなに?」


通園カバンから出て来た。


「Hちゃんが編んでくれたの」

「へぇ〜、器用だね」
Hちゃんは、男の子なんだ。ふみにいつもやさしくして。


「Hちゃんのお母さん朝ごはん作らないんだって、今日もHちゃんが朝、ジャガリコ食べて来たって」
「いつもお菓子食べてるね、ぼろぼろになるよ、体が。太るし」
「でもHちゃんは痩せてるじゃん」
「うん、確かに今は痩せてるけど、でもお菓子でできた体は、ある時間が経ったら、急にボヨンボヨンになるよ。それにしても、器用だねHちゃん。」
「夜寝る時これしていい?手首に」
「ダメよ、繊維が飛んで、クシャミするよ」



手首だけのこの編み物、かわいいくて、ちょっと悲しさも。

♪寒さ堪えて、編んでます〜

泣けるぅ〜