明日は

駅ビルは、去年の12月からずっと工事をやって、で、今日が新装開店。

午前、ネイルをしに行ったら、まぁー、大行列にびっくり。

平日なのに、ありえないわ。うん、こりゃJRのサクラじゃない?

よく見たら、報道陣も。

ネイルサロンの店員さんに聞いたら、なんやら工事のあとのここは、ソーラー発電になったんだとか。


ウィンドーショッピングでもしたかったのに、ガヤガヤと落ち着かなくて。



ネイルをして、注射を受けに行って、うちに戻って、また8千歩を歩いたなって思いながら、眠ってしまった。


30分あまり眠って、寒くて目覚めた。

ストーブをつけて、コーヒーを淹れて、ぼんやりとテレビを眺める。

洋画をやってる。久しぶりにハリウッド映画を見て、さすがテンポ速くて、あきがこない。



夕方ふみをお迎えに。子供たちは隣りの公園で遊んでる。ふみが走って来てわたしの手を繋ぐ。
「コートも来てなくて寒くない?」
「うん。ママ、なんか食べ物ない?」

その時、F先生がわたしのところに来た。
「ふみ君なんですけど、落ち着かないし、集中力もないですから、明日は…、心配ですけど、でも私はよく言い聞かせてましたから、ふみ君もよくわかってると思います、あれ?ふみ君!ふみ君!どこに行くの?話してる途中です!」

集中力ない?そうかな。ふみ、毎日宿題を一人でやってますよ。それは動きたいでしょうけど、そんなに大問題になるほどは。
連日の、卒園式に向けた練習、ふみの性格から見ると、とうに飽き飽きに違いない。そのためF先生との衝突も、想像つく。


しかし明日の本番に控えて、なにもふみの前で、そんなこと言わなくだって、逆効果でしょうに。

F先生、目が赤い、鼻も赤い、頬も。花粉症かしらね。それとも明日への緊張。


一緒に保育園をあとにするNちゃんは、「ふみ君、イケメン。ふみ君のことが好きよ」と。

ダンスを習ってるNちゃん、昔からふみのこと、好きだと言ってくれてる。

ふみは「Nちゃんもかわいいよ」と。

はっはっは、なにその、褒められたから、こっちも褒めなくてはならない感じ。


ふみを注意したり、警告したり、一切しなかった。
いまさらしたって、なんとかなるものでもないし。


ふみが自分から「ぼくね、わざとふざけてたよ。つまんないから。本番なら、ぼくだってちゃんとするよ」

「そ〜う?」あらま、ほんとうかしら。


一生に一度の卒園式で、多少のハプニングがあってもいいじゃない、思い出になるから、と思うことは、F先生には絶対にありえないことでしょう。
そういう性格の方だ。


明日、式の時、F先生、またお泣きになるのでしょうね、いつもと同じく、半端じゃない程度に。


夕飯に、ふみは泣いた。大した理由もなく(自分がよそいたかったスープを、パパがよそった)。わんわん泣いた。


ふみ、いくら平気だよと見せかけても、F先生の告げ口には、やっぱり動揺はしてたんでしょうね。


“大した理由”もなく号泣のふみをあやした。涙を拭いてあげて、鼻をかんであげて、ふみは満足した顔で食べ続ける。

夕方、パパは水泳へ。
パパが出て間も無く、テレビで地震情報が。
三陸沖、M6.8。津波も来るとの字幕が。


津波、もう、たくさん。
画面の日本地図の三陸と北海道の沿線に、黄色い線がピカピカと表示、それを見て、涙がわけわからなくぽろぽろと落ちる。


「おじいちゃん、車で出かけてないでしょうね」
「ぼくが電話するよ」ふみは電話を持ってきて。


おじいちゃんは出かけてなくて、おばあちゃんとおうちに。

ほっとした。

ふみは宿題をして、わたしは掃除をする。掃除機をかけて、かけて。



パパが帰って来て、わたしもふみもお風呂は済んだ。


パパは、ふみと英語をやって、本を読んで寝かせる、わたしはこっちの部屋のテレビの前にいた。

急に、テレビから地震警報が鳴るわ、携帯からも警報が鳴るわ。同時にガタガタと揺れ始めて。
びっくりしたぁ〜、こんな本格的な揺れ、ちょっとひさしぶりだわ。
今度は千葉沖、M6.1

もう,勘弁してよ。