さくら


昨日より、ずっとお天気がよくて、風がない分、暖かさすら感じる朝でした。


暖かいと、体も気分もラクで、ふみと8時半に出掛けます。


昨日休んだ水泳を、今日に振り替えしたのです。


長い坂を下って、さらに別の坂を上がります。
その途中にあるお寺に寄って、お釈迦様に甘茶をかけたいと、ふみは走って行きました。

花祭りは今日まで。ふみは残念がってました。


スイミングスクールに向かう道、


青空下のさくら、穏やかできれいやわ〜


「♪突然嵐が巻き起こり、巻き起こり、突然…、誰かが勝たねばならぬ時…」
「♪帰ってきたぞ、帰ってきたぞ、ウルトラマ〜ン」
なんもしない時は、この歌たちが頭から次から次からへ、離れようとしません。

ふみは一日このCDを平均に3回はかけます。
歴代ウルトラマンの主題歌が、悲壮感たっぷりと我が家を巡回します。



小学校の教科書をパラパラとめくって見ると、算数も国語も、今のふみにとって、簡単過ぎるとわかります。


「わかってるからって、先生の話を聞かないとか、“わかってるわかってる”“知ってる、僕、知ってる”と言うとか、聞かれてもいないのに、勝手に答えを言うとか、絶対ダメだからね、品のないことだし、みんなの勉強のジャマになって、嫌われるのよ」なんぺんもなんぺんも、念入りに、ふみに言い聞かせて。

「ふみの書いた字や数字は、まだきれいと言えない。小学校の先生からちゃんと教わらないと」


「はいはい。静かにするうー、聞かれないと勝手に答えない。もう、わかったよぉー」



千葉の知人のお母さん、急に脳出血で入院したと、昨夜メールが来まして。

先週、伺った時は、まだお元気だったのに。


あの時は、ふみは、わたしよりさきに知人のお母さんのところに行って、いろいろとお話しをしたようです。


それを知らずに、杖姿で出てきたお母さんに、
「ご挨拶が申し遅れまして」とわたしが言ったら、
「いや、もういろいろお話しをしてくれたよ。いい子ね、立派だ。僕は虫歯一本もないよって、口を開いて見せてくれて…」

儚いものですね。


ふみに、先週会ったあのお婆ちゃん、もう危篤状態だよと教えて、

「危篤状態って?」
「もう命が危ないってこと」


「えっ?なんで?えぇぇ〜」困った顔を見せるふみでした。



スイミングが終って、
ふみと土手にお花見を。


花って、儚いものですね。