金環


朝5時ちょっと過ぎに目覚めて、昨日の予報のような厚い曇ではなく、晴れ間もあって。


太陽は欠け始め、三日月のようになり、そして、7時30分過ぎに、美しく、神秘的で、不思議な、金環日食を、三人で観測することができた。


空はいくらか暗くなり、夕方とも違い、曇りとも違い、シーンとして、ちょっと不気味さも。


空に、こんな輪がある、なんという奇跡!


我が家は、パパが買った専用の双眼鏡もあって、三倍の大きさに見える。


次に東京で見えるのは、3百年後らしい。


塾から出てきたふみに、「学校で誰かわんぱく相撲のことを言わなかった?」

「うん、別に。あ、校長先生に呼ばれた」

「なんで」

「相撲のことで」

聞いても、ふみはあまり語りがらない。照れてるのかなんなのか。


わたしは昨日、学校への連絡帳に、ふみの相撲の様子を書きました。

帰ってきた連絡帳に、担任の先生が、
「目に浮かびます。応援しに行きたかったです」と書いて下さった。