恐れず
小学校のウサギ。
名前は忘れたけど。
子供には、やや凶暴なところも見せたりするが、大人には、おとなしくて優しい。
大人は、いたずらしないからでしょうね。
今日は、外は、まるでサウナのような一日でした。風もなく、むしむし。
ふみは、朝早く目覚めて、ラジオ体操に行くのが待ち遠しいようです。
6:15になると、皆勤賞を目指してるふみは、カードをポケットに入れて、走ってうちを出ました。
スタンプいっぱい押してもらえば、記念品をもらえます。
今日は、わたしは行くのよしました。
静かの中、ゆっくり髪を好きなように結って、イメージ通りできて、嬉しい。
「ただいま、ただいま」ふみは、また帰ってきた。
今日は学童クラブの遠足。ふみ、ジャンケンに勝って、班長になったと、ま〜、班長なんて、そんなになりたいものかしらね。
学童への行きと帰りは、ふみ一人です。
いつの間にか、こんなふうになって…。
「ふみ××さんは、相当自立してるお子さんです。しっかりと自分の考えも持っています。それに強い。肉体の面も精神の面も。彼は平気で5、6年生の男子生徒さんと遊んでます。少しも恐れず、逃げず。正直、ぼくの見えないところで、結構やられてるんじゃないかと思いますけど、でも彼はめげない。お母さんは、もしかしてそれが嫌というか、心配かもしれませんが、僕から見れば、彼はそうやって揉まれて、どんどん強くなって行くし、どんどんいろんなものを学習して行くんです。お母さんも、僕もそうですけど、彼の成長を見守って、それだけでいいんじゃないでしょうか、どんな大人になるのが、楽しみですね…」
個人面談の時に、担任のK先生にそう言われました。
ふみ、そうですか…。
「学校のこと、あまり話してくれないんです。うちでは、朝から抱っこ抱っこと甘えてばかりで」
「それでいいんです、お母さん!それがいいんです。いっぱい抱きしめてあげてください。それだけでいいんです。しゃべらないの当たり前ですよ。疲れてるんだもん。学校にきたら、神経使うんですよ。学校は勉強の場所でもあれば、小さな社会でもありますから、彼はその中でいろんなことを考え、いろんなことをやって、疲れてるんですよ。うちでしゃべらない、抱っこ抱っこばかり、それは、彼がうちでリラックスができてる証拠ですよ、それがとってもいいことですよ…」とK先生が。
ふみ、同級生と遊べばいいのに、そんなに疲れないのに。学校でも、支援センターでも、大きい子とばかり一緒にいて。
「でも、いろんな細かいところは、続けて、しつけしてください。しつけは、大事ですから」と、K先生はおっしゃって。
この前の芝生キャンプの時に、5、6年の女子生徒たち、普通に「おっ、ふみ君」「よっ、ふみ君」と挨拶して来て、ちょっとびっくり。
PTAのお母さんたちがわたしに「この子がお子さんですか?!ちょっと意外かも。お母さんはおっとりしていて、息子さん、やんちゃじゃないですか、意外意外」と。
ふみ、学校のプールで、すっかり日焼けして、余計に逞しく見えて。
校庭の芝生でのキャンプの時の写真。
しかし小学校に入ってから、もう、安易にご近所を歩けないわー。
こんなにも同じ小学校、同じ学童の保護者がいるんだって。驚くばかり。
特に土日、この前、ふみと歩いてたら、連続6人に会いまして…。
学校関係じゃないけど、アメリカ人のMさんとも久しぶりに会って、
「今日のファッション、素晴らしいね。ママと同じ、おしゃれだね」とMさんは、ふみに。
「ファッションって、なに?」とふみが。
ファッション、う…んと思ってる間、
Mさんは迷わずに「ファッションは、着こなし」と微笑む。