訓練

防災訓練とのことで、朝早く学校に行きました。


PTAだから、というのもあるけれど、
わたしはこれまで、防災訓練に一回も参加したことがなく、ぜひ、やりたかったのが、大きかったです。


蒸し暑い中、急に、どしゃ降りの雨、幾分か涼しくなったかな。体育館で待機しました。雨上がり、湿度も上がり…。


DVDを見て、


工業大学の先生の講演を聞いて、


消防署の車や隊員たちも、たくさん来てました。


119通報電話を体験しました。


救急と火事の実演を聞いて、わたしは異臭の通報をしました。


「どんな匂いですか?」と落ち着いた口調で聞かれて、

どんなにおいって…、迷ってる時、消防隊員が近付き、小さい声で「温泉たまごが腐ったにおい」と言って。


そのまま伝えたら、番地、けが人の有無を聞かれ、通報、うまくできました。


異臭の場合、匂いに寄って、消防隊員の服装が違ってくるだそうです。
なるほどね。


地震体験車は、見るだけにしました。

震度7の揺れ、見ているだけで、戻してしまいそうで。パスパス。




ちょっと発達の遅いK君のママ、またわたしにお礼を言いました。

「2学期が始まっても、ふみ君、うちのKと手を繋いで下校するのよ。もう本当にお世話になって、ふみ君はもう120センチ超えてるでしょう、うちのK、伸びないのよ、ふみ君、あんな小さいKと一緒に歩くの、よく面倒くさがらないで、もう本当に…。ふみ君のママ、なにかお手伝いすることがあれば言ってね、朝顔を運ぶの、私に言えばよかったのに、私、自転車ですから、なんでも言ってくださいね…。」


やはり心痛い、同時に母親の偉大さと悲しみを感じて…。


S君の明るいお母さんは、
「K先生厳しいもんね。うちの子、廊下に出されたことがあるみたいで、あははは、本人、絶対親に言わないもんね。この前、何か面白いことを言おうと、“廊下で…”と言ったのよ、ちょっと待って、授業中でしょう?廊下ではどういうこと?と聞いたら、仕方なく白状して、あははは、でも言い訳するのよ、僕一人じゃないもん、なになに君とか、なになにちゃんとか、4、5人一緒だよ、あははは」

へぇ〜、こりゃふみも中にいるんじゃないのかしら?きっとそうよ。


2年生のお母さんから聞いたことがあります。
自分の息子、授業中にお喋りが止まらないから、机ごと廊下に出されて、そこで勉強をしなさいとK先生が。



でもお母さんたちは、K先生の行動に、何も不満がないようです。低学年は、こう厳しくしないと、高学年になると、もう手をつけようがないのよと、保護者たちはK先生に絶大な信頼をよせているようです。


2年生のそのお母さんの話しを聞いて、ふみに尋ねました。
K先生は、誰かを廊下に出すとか、保健室に連れていくとか、ないの?と。


「ないよ、そんなの」とふみが。

へぇ〜、毎年あるみたいなのに、今年の子供たち、よほどおとなしい?そうは見えないのにね。


S君のママの話しを聞いて、やっぱり、と思いました。


ふみは?と探して見ると、煙体験コーナなんだ。

しかし、あれだけタオルで口と鼻を塞がないとダメだと言ってるのに、ふみ、タオルを持って行ってないじゃない。
もちろん、ほんとうの煙じゃないんですけど、いい香りのドライアイスですけど、でも、言われたことに従わないと意味ないでしょうに。


「でも、地震来たら、うちの旦那、間違いなく先に逃げるよ、もう絶対、もうわかってるから、はははは」傍のS君のママが。

「男の人って、そんなもんですよね。しょうがないね」と、もう一人のS君のお母さんも笑う。




防災デー、12時に終わりました。

ふみたちが教室から降りて来るのを待つことに。


K先生は子供たちと一緒に降りてきました。今日のK先生、相変らず姿勢がよく、動きが適切で素早い、自衛隊?と思うぐらいの雰囲気です。

保護者たちと挨拶して、わたしに話かけてくれました。

「ふみ君は、とてもよい経験しましたね」と。K先生は、ふみが陸前高田に行ったことをご存じなので。

「でも、本人は、あまり意味がわかってないんじゃないかなと思いますけど」

「それでいいんです、お母さん。彼の心には、忘れられないものは、きっとあると思います。それは彼を強くするに違いない。大きくなったら、その目にしたものは、彼の力になりますよお母さん!。や〜、ふみ××さんは本当にいい経験しました。そこに連れて行こう、見せようと思うお母さんは、素晴らしいです」

K先生、いつものように、真剣な眼差しで子供と保護者を一緒に褒めるのです。


午後は水泳で、疲れてますし、お昼は帰り道の中華料理屋さんにしました。
「ふみ、S君のママがね、S君は、K先生に廊下に出されたことがあるんだって」

「ふふ〜ん」

「一緒にあと何人かいたんだって」

「うん」

「ふみは出されたことは、ない?」

「あるよ、S君と一緒に」


「そう〜、廊下で何をしてたの?」

「正座して授業を聞いてた」

「みんなで?反省はしたの?」

「うん」

(∋_∈)

「ふみ」

「なに?」

「2学期は、もう教室の外に出されないように、頑張らないと」

「う…ん、これ、言っていいのかな」

??

「あのね、実はね、もう出されたの。一回だけだけどね」

?!始まったまだ一週間なのに?!
「いつ?なんで?」

「忘れたよ。あ、保健室かな、身体測定の時、喋るから、保健室のそとに出された」

「ふみ一人?」

「そう、僕一人」

「へぇ〜、で、それからどうしたの?」

「めでたく、また保健室の中に入れてくれたよ」

「…。じゃ、2学期は、外に出されるのは、これで最後にして、頑張ってね」


「わかったぁー、ママ、お酢ちょうだい」ふみは五目焼きそばにお酢をかけて食べるのです。


「ふみ、廊下に出されるのは、なんで?」


「あのね、読書の時間なのに、僕たち4人がお喋りしてたの、みんなの迷惑だからって、廊下で正坐」

「自分たちが悪いって、わかってる?」


「わかるよ」


「K先生のこと、どう思う?」

「ま、いい先生よ」

「ふみ、話し違うけど、さっき、またK君のママにお礼を言われましたよ。ふみは、こうしてK君のことをちょっと面倒を見ると、K君だけじゃなくて、K君のママまで、とても助かるのよ」

「別に僕は何もしてないよ」

「下校の時にK君の手を繋いで一緒に帰ったでしょう」

「ああ、K君いつも、ありがとう、バイバイと言って別れるよ」

「ふみはウルトラマンみたいね、ママは本当に嬉しい」

「違うよ、ウルトラマンは怪獣と戦うよ」

ウルトラマンは自分より弱い人を守るでしょう」

ちょっと嬉しそうな顔をするふみです。



防災デー帰りに、非常用ご飯が配られました。

学校の防災備品ですけど、アルファー化の米で、お湯を入れたら、ご飯になる。一箱およそ50人分。


芝生キャンプの時は、白いご飯だったんですけど、今回は、五目炊き込みご飯でした。
いろいろあるんですね。

さっそく我が家の夕飯にしました。