マリモ

この前に咲いたオクラ、あっという間に実が大きくなって、今朝、ふみがハサミで切って来た。ところが一緒にもう一つのつぼみも切ってしまい、オクラ、これが最後になったわ。


ゴーヤの蔓などを取って、今、ベランダに、このかわいい小花たちを植えました。


朝は小雨が降って、上がってからの空気の涼しいですこと!
ベランダで洗濯物を干す時のラクですこと!


秋、やっと訪れたのですね。


昼頃の空。

この間も無く、土砂降りの雨が。
坂道が、河が流れるみたいになって。



雨の中、デパートに行って、ペットショップからマリモを買って来ました。
北海道の阿寒湖のマリモですけど、もちろん天然のではなく、養殖のだそうです。

わたしは、苔や藻が好きです。
小さい瓶の中、マリモは静かに生きています。


この緑の球体は生き物なんだ。争うこともなく、ゆっくり、のんびりと生きています。



そう言えば、どこかの島を、どこかの国たちが必死に奪い合ってるようです。

そしてどこかの愚かな人たち、そういう重ね重ねの謀略に煽られるままに動き出すのです。
醜い暴力、凄まじい傷付け合い。


人間って、いつまで経っても、愚かなものですね。


小学校か中学低学年の時、中国はベトナムと、国境のことで、戦争が始まってた。中国側は、“自衛反撃戦”と名付けて。

雑誌で、たくさんの写真を見た。
戦争が始まる直前、お互いに相手国の人を追い払うのだ。今までその国で普通に暮らす人々が、急に追い出され、家財道具を背負って、河を渡って祖国へ戻る。
祖国と言ったって、そこでずっと暮らしていたわけではない、ただそこの出身だけ。

子どもから老人、悲惨な写真、とても印象的だった。

その後、間も無く戦争が始まり、戦争を賛美し、士気高揚の歌は流行り、映画はヒット、やがて“戦闘英雄”たちが全国を回って講演を始め、小さいわたしもクラスメートと聞きに行った。
その英雄たちは、みんな足がないか腕がないかで、「地雷にやられて」「近くで爆弾が」との話だったが、でも英雄たちは、どう戦ってたかを誇らしげに話していた。

拍手、涙、歓声。

それから、そんなに時間が経たないうちに、両国の偉いさんたちが笑顔で握手を交わす写真を見た。

それから友好国として、何事もないように交流が始まった。


あの手足の無い英雄たちは、今いずこ。


戦争って、このようなものだと、その時から、わたしは思った。


被害者は、永遠に一番立場の弱い者なんだ。
翻弄されているのも知らず、利用されているのも感じず、さらにお互い傷つけあって…、そういう愚か者も永遠にいる。醜くて、哀れ。



知人から、「島は誰の?地球の!」とのメールが来て。
偉いさんも、利用された愚か者たちも、こう思うことを、祈ります。