芸術の秋?
雨は夕べから降って、予報のように、朝までにやむのではなく、昼近くまで、しとしと。
ふみは、ほぼ完全に回復!
恐るべしエネルギー。
39.7度まで熱を出したのに。
先週予約したキッズ美容室へ、予定通り、ふみと9時過ぎに出掛けました。
ふみ、病み上がりだとは微塵も感じさせず、機嫌よくて元気です。
季節的に、髪はもうあまり短くしないように頼みました。
さっぱりした感じのふみは、小籠包のお店、「鼎泰豊」へ行こうと、もう嬉しくて、にこにこ。
鼎泰豊の小籠包、わたしもずっと食べてないわ。
でもまだ11時前なんだから。
ふみの再三の催促によって、あっちこち見るのをやめて、まだ早いのにと思いながら、鼎泰豊に着いて、
まー、な、なんと、すでになが〜い行列が(°□°;)
慌てて行って、長椅子に座り、たちまち、長椅子もいっぱいになり、
立ってる人たちは、もう角を曲がって、最後尾が見えなくなったのです。
11時に開店して、入れました。
ふみは「メニューを見なくていい、もう僕は決まってるから」
ふみは、わたしも、ここでみんなのように、ご飯ものや、麺類など一切頼まないのです。
小籠包
エビシュウマイ
野菜の蒸し餃子
大きな店内で、店員さんは重ねたセイロを持って、早足で各テーブルに運びます。
「まだこっちじゃないの?」とふみは笑う。困った顔で笑うから、笑ってるような、泣きそうなような。
面白くてわたしも笑う。
「もう、ぼく寝るよ、いい?」とふみはテーブルに腕を置き、それを枕にして、寝たふりをする。
(*^_^*)わたしの小さい時を思い出す。
母と姉と、うちで暮らす従姉と、日曜日で餃子を作る。
夏ならセロリの餃子がわたしは大好きで、生地を捏ねる、セロリを切る、豚肉を刻む、近所に住むおばのうちにも届く分まで、たくさん作る。
やっと全部包んで、茹で始める時は、もうわたしはお腹がすいて、待ちきれない。
ふみと同じく、食卓に腕を置き、それを枕にして、寝る振りをする。
すると姉と従姉は、順番にやってきて、テーブルに何も入ってないお皿を置くのです。
茹で上がった餃子が来たぁー、と、わたしはうれしくて頭を上げると、二人は大笑いする。
そういう繰り返しなの、いつも。
やがて食べられるセロリの餃子のおいしいこと!
それを思い出して、わたしは、中国茶の入ってる湯呑をテーブルに“ダ〜ン”と置きます。
嬉しそうに頭を上げるふみは、すぐ泣きそうな顔を見せながら、笑います。
その繰り返し、もうふみは無視してきたのです。
湯呑を置きながらわたしは「お待たせしました」と言って、
「ママの声だし」とふみが。
しばらくして、二人で爆笑。
帰ろうとした時に、11階で開催してる人形展のポスターを見かけ、ふみは、どうしてもこの人形展を観たいと言い出しました。
あらま、芸術の秋だから?
仕方なく、またエレベーターに乗って11階へ。
平家物語が主だが、仏像まであり、辻村寿三郎の作品の今までの集大成という展覧です、なかなか素晴らしいものでした。
ふみが惹かれたポスターの写真は「熱病の清盛」です。
放映していたDVDで、辻村氏は、清盛はマザコンだと分析、熱病で最期の時、母親の着物を羽織ってるという設定です。
出てきてから、風呂敷とハンカチを買いました。
気づいたら、両方、椿模様ですね。
雨上がり、今日は、ひんやりとした秋らしい一日でした。