ツタン仮面

朝9時過ぎ、ふみと「上野の森美術館」に着いた時、すでに人混み状態です。

入場券はスムーズに購入したが、「この時間帯の購入は集合時間が11時」と言われて、
はっ?ちょっと意味がわからないんですけど。


何回も説明を受け、やっとわかって、時間帯ごとに入場制限を行なっているのです。

ツタンカーメン、大人気ですね。

しかしあと2時間近くもあるんじゃない。
並ばなくてもいい、というのは助かりますけど、どこに行けばいいの?


動物園と思ったら、遠くから、動物園の入場券を買うだけでも大行列だとわかります。


もうイヤね、こういうの、わたしは本当に苦手、そこまでして美術品を観たいと思わない人間だと自覚します。


ふみはというと、まったく文句もなく、「ふみ、払い戻しができるなら、帰りたいよ」
「ぼくはそんな簡単に諦める人じゃないから」
「…」
「ママはさっきからずっと“イヤ”“イヤ”と言ってるね。もうどうしようもないじゃない」
「…」

「あ、稲だ!」

都の緑化のなんとかイベントのためかな、結構広いスペースに、稲を育ててるわ。

「虫いないかな」とふみが言うと、
「いるよ」と一人のおじさんが。


トイレは並ぶ、カフェも並ぶ、もう本当にイヤ。


やっとでカフェで座れて、なんとか10時半も過ぎ、ぼちぼち、ふみと美術館横の集合場所に行けば、ま〜、蛇行の長蛇の大行列!


ちょっと肌寒いけど、陽ざしはジリジリ、面倒くさがらずに日傘を持って行ってよかったです。


ぐるぐる、少しずつ、ようやく中に入られて、入場人数の調節のため、また止められて。


廊下を通って、入口の前で、ツタンカーメンを発掘の映像を見せられました。

お棺に入ってる、お面をかぶってるツタンカーメン
お面を外され、ミイラのツタンカーメン


借りた有料の音声ガイドを持って、やっと会場に入れました。


ふみ、やっぱり大きくなりましたね〜
落ち着いて、番号順に手元の音声番号を押し、耳にあて、真剣に聞いています。
「ふみ、聞こえてます?」
「うん。ツタンカーメン、小さい時から贅沢してるんだって」


正直わたしは、エジプト文明に、さほど興味はないです。
でも、これらは3000年も前の物だと思うと、やはり、ため息をもらしてしまいます。


出てきたら、ふみは「ママ、もう僕は買い物はもう決めてる」
とのことで、ふみはツタンカーメンのお面を買いました、ポストカード二枚と。


JRの改札口に入って、お手洗いがだいぶ遠いところで、お手洗いに行ってから、その近くの改札口から、外の銀座線が見えて、地下鉄で帰ろうと思いました。

改札口に行って、「すみません、公園口から入って来て、やっぱり地下鉄に乗ろうと思って、払い戻し、できますか?」

「スイカ」なので、ここからでると、入場券の料金130円が引かれます。入って来た改札に戻れば、お金かからないで出られます、と言われて。

お礼を言って、またふみと公園口に戻ることに。


ふみが急に「言っちゃあれだけどさー、ぼくなら、その130円払って、そこから出るよ、銀座線すぐでしょう」

?!、反論したいが、その通りだわ。
だって、やっと辿り着いた公園口、そこから出たら、もう銀座線が遠く、しかも歩道橋を登らないと行けない…

混雑+過分の待ち時間、頭がおかしくなったわ。

「ママ今日どうしたの?いつもはここまで頭悪くないのに」

?!?!


疲れた〜


うちに帰ってきたふみ、着替えして、トイレに行って、
あれ?静かだなと思ったら、



お棺の中のツタンカーメン、だそうです。

爆笑して、ふみは至って真剣。時々マスクの角度を調整したり。

バカだな〜


夜は、わりと早く眠って、疲れたのでしょうね。見に行ったら、なんと、お面をかぶってるではないか!

慎重にお面をはずし、鼻の下はもう跡ができて。
バカだな〜