イヤ

今日は最高気温は8℃です。

夕方、年内最後の柔道へ、ふみを学童クラブまでお迎えに行ったら、
ちょうど学童の大井さんから電話かかってきて、
「ふみ君の学校の連絡袋が見つからないです」


(◎o◎)


連絡袋には、宿題や、学校の知らせや、連絡帳があります。

慌てて学校に電話して、
担任のK先生は、まず教室に探しに行ったが、ない。
「三分後また電話します」と、学校のひろばでまだ遊んでいる、ふみの隣の子を探して、ランドセルに間違えて入ってないかと。
電話かかってきて、それにもなかった、と。


ふみは、わたしからの柔道着を受け取り、
ランドセルを「はい」と、わたしに押し付けて、
走って道場へ行きました。

わたしは重いランドセルを持って、駅までの道を、物色しているように、歩き探しまくって。



「こんにちは―」
アメリカ人のMさんだ。

「こんにちは」

「あ、今日の髪、すごーく素敵です、ご自分で結ったんですか」

「はい」

「本当ですか!?髪飾りも素敵で。髪を結うのは、どこかで習ったのですか?」

「いいえ、自分で適当に」
「本当に素敵です。今の時代、こうできる女性は、もうあまりいないですよ」

「どうもありがとう。Mさん以外、誰も誉めてくれませんよ」

「みんな私と同じことを思っていると思います。ただ口に出していないと思います」

そうですか、それはそれは。でもわたし、連絡袋…。
「私は元旦にアメリカに帰ります。妹が新しい家を建てて、大きいクリスマスツリーを飾って…」

連絡袋が…。


北風はビュービュー、寒いよぅ〜

荷物が重いし、凍えそうな手に握っている携帯が鳴りまして、K先生です。


よほどわたしは困った様子だったのでしょうか、
先生は、非常に落ち着いた、ゆっくりした口調で、
「ランドセルから出てきて、道に落としたことは考えにくいです。きっと、お友だちのランドセルに、紛れこんで…、よくあることです。明日になれば、わかると思います」

風が冷たく、連絡帳も入ってる連絡袋が…、


なんだか急に疲れて、、
「もう、寒いよ。もう、イヤ」


「あの、お母さん、あの、明日になれば」

「もうイヤです、寒いから、もういいよ」

柔道のところに行って、ほかのお母さんとおしゃべりして、
T先生にこの前のチャンコ鍋のお礼を言って、
みんなに「よいお年を」と、ご挨拶して、
ぼーっと出てきました。

…。


結局、連絡袋は、Hくんのランドセルにありました。

学童で隣に座って宿題を一緒にやって、終わったら、全く同じの、ふみの連絡袋を自分のランドセルに入れてしまいまして、

Hくんのお母さんがそれを届けに来ました。


連絡袋が無事に戻り、
学童に「お騒がせいたしました」の電話をかけ、

暖かい我が家に帰ってきて、
急に、くたびれてきまして、
同時に急に、K先生に向かって、「もうイヤ」なんて言ったことを、
たいへん後悔してならないです。

先生に向かって、とんでもないことを。
(∋_∈)


これで、わたし、先生の間に有名人になるんでしょうね。

こんなお母さんだから、
言うことを聞かない息子なんだ、と思われるのでしょうね。

もう、しょうがないですね


明日、最低気温1℃だそうです。

もう氷が張るんでしょうね。