イブ
朝起きたら、右の腕、首、肩甲骨辺りが痛くて、動けないほど。
今日は振替休日で、動けなくてもいいんだ、…なわけないよ。
寝違いかしら、冷えたのかしら、それともやっぱり疲れ?
とにかく、痛みとショックで、つらい。
横になって、へこむ。
午前は、朝よりいくらかよくなって、
お昼は、ふみがスーパーでお弁当を買ってきてくれて、
世の中はクリスマスイブというのに、スーパーのお弁当とは…。
「ふみ、誰かと会った?もう、恥ずかしいよ、イブなのに、誰とも会ってないよね」
「会ってないよ」
「そうでしょうね、みんな今日はお弁当は買わないでしょう」
お弁当をかじりながら、情けなくて。
この気持ちを、知らず知らずふみにあたって、
ふみは、黙るか、笑う。
昔、母に怒られる父を思い出す。
ふみ、わたしよりずっとオトナや、
ますます情けない。
ふみは爆笑し始めて、
「何がおかしいのよ」
「だってママ、脳ミソで考えて、というのを、味噌汁で考えて、って言ったもん、味噌汁ないよ」
…。
ふみ、また学校で言うでしょう。
ママがブータン人だから、いいもん。
今日は塾が休みと思って、スイミングの溜まった振替を今日の午後に入れてしまって、
電話して、塾の方は水曜日に行くことにしました。
宿題の提出と受領は、ふみに行かせて、
それから、ふみとスイミングへ。
背中が痛いから休みたいのに、頑張るしか。
背泳ぎのふみは、とても上手。先生にもOKサイン出されて。
スイミングの帰りに、ケーキを買って、
予約したケンタッキーを取りに行って、
うちに戻りました。
駅のところの大きな教会の鐘は何回も鳴って、
ふみは、サンタがプレゼントをくれるかどうかが気になって気になって、
なかなか眠れなくて、
「ママ、窓開けてね、サンタ入ってくるから」