学校
今日は授業参観日です。
雨も上がって、よいお天気。
去年の経験で、とても疲れるとの記憶があるため、昨夜は10時半に休むことにしました。
晴れていると、ポリーは5時過ぎると、きれいな鳴声を聞かせてくれます。
目覚まし時計より少し早いですけど、気分よく起きました。
一時間目と二時間目とも生活の授業で、“分身くん”を作るのです。
1、2週間前からの“分身くん”作りですけど、まだ完成してなくて。
今日はお母さんたちもお手伝いを。
分身くんの中身は、ビニール袋に新聞紙を詰めてできるものです。
これじゃいくつ詰めても足りないじゃないかしらと思い、わたしはビニール袋に息を吹き込み、大きさを調節して詰めてます。
手作業があまり器用でないふみは、「ママが来て役に立ったね」と、急に清々したようで、「ねね、ママってすごいんだよ。袋をね、こうやってね、膨らませるんだよ」「あ、ママ、これなら袋、余るよね、誰か袋がほしい人…」とあっちこち、ちょっかいを出すのです。
仕事をしてよ〜
詰めて、開いたところをボンドで閉じて。
三時間目は、日本の深海潜水艇で深海に潜った研究者による授業です。
視聴覚室で、深海の話をしてくれて、K博士は、S先生がお話しをする時に、ギターで伴奏して、例えば、危機の時、緊迫の響き、また、ゆったりした音色で、広い穏やかな海の表現。
楽しいですね〜、海洋研究者なのに。
やはり何か夢中の専門をお持ちの方は、ステキです。
子供たちは、深海の生き物にやけに詳しくて、博士も驚き、潜水艇の中の話しもいっぱいしてくれて、トイレはどうするのか、ご飯はなんですか、と。
深海の生き物の映像も、いっぱい見せて下さって。
昼食は、なんと博士たちはふみたちの教室で一緒に食べることに。
「ねね、なんでサラダを食べないの?野菜が苦手?食べたほうがいいよ」とふみが。
え?!これはふみの言えるセリフじゃないでしょ。
「あのね、野菜が苦手…、でもないんだよ、上にかけてる粉チーズが苦手なんだよね」
「なんでなんで」子供たちはさらに追究。
「僕が小さい時にね、今みたいなおいしい牛乳が給食にでないのよ。脱脂粉乳っていうものしかなくて」
「だっしふんにゅう?なにそれ」「あ、聞いたことがある、うちのおばあちゃんがその話しをしたことがある」「おいしくない?なんの味?」
「う…ん、何の味だろうね、う…ん、とにかくおいしくない。今のね、粉ミルクは、ずっとおいしくしてるけど、脱脂粉乳はね、牛乳の一番おいしいところを全部なくして…」
「なんでそんなものつくるの?」「そうよ、美味しくないでしょう?誰が飲むの?」
「そうね、アメリカ人がね、当時の日本人が栄養不良と思って、作ったんじゃないかな。そうか、君たちのお祖母ちゃんが飲んでたのか、君たちのお母さんって、だいたい何歳ぐらい?」
「20歳!」「30!」
「20はないでしょう。それはウソだよ、若すぎる」
「でもママはそう言ってたよ、自分は20歳って」
「そう?それは若すぎるな」
「ママは何歳?」とふみは教室の後ろに立ってるわたしに。
なによ急に!
「いいから」とわたしは小さい声で言うと、R君がわたしに「こういう時はね、百歳と言えばいいんだよ」
まっ。
「あ、ごめんごめん、お母さんたちは後ろにいるんだ、じゃ、歳の話しをやめよう」と博士は笑って。
「君たちは大きくなったら、なにになりたいの?」と博士は。
「パイロット」とR君。
「お店をやりたい」とHちゃん。
「ぼくは、わからない。だって将来のことだもん」とふみが。
「そうか、でもね、たぶんね、今の一番好きなことが、将来に影響があるな、ぼくが6、7歳頃ね、虫とりが一番好きだった、やっぱり生き物…」と博士が言った途端、
「ぼくだって虫がすき!」「虫を飼ってる!」「虫とりよくする!」と子供たちの叫び声が。
ほんとう、子供って、“言う”ではなく、“叫ぶ”、ですね。
教室の壁に貼ってある「観察名人」コーナの、ふみのページです。
S君がコメントして。
文章のうまいTちゃんの観察へのコメントをくれたのは、Hちゃん。
9時に行って、2時半まで。途中で、ちょっとビスケットをつまんで。
よく頑張りました、わたし。
ふみは学校で、とっても楽しそうでした。いきいきとして。
お勉強をしたり、校庭で走り回ったり、虫かごを霧吹きで冷やしてやったり。
当直なので、Hちゃんと一緒に今日の献立を発表したり、「感謝の気持ちを込めて頂きましょう」と大きな声で。
音楽の授業では、みんな手話をしながら、合唱をしたり。
いい小学校生活を送ってますね、ふみ。