スティック


雨がなくて、今度はザリガニの抜け殻を早く取り出し、天日干しにします。


確かに赤くなって。

生きてるザリガニは、灰色ですけど。

もう“灰色”と言う人は少ないでしょう、グレーよグレー。


今日は、わたしはふみにお使いを頼んで、「手羽元」と買って来るようにと。


戻って来たふみは、「手羽元なんて書いてるお肉のパック、一つもないよ」と、ガリガリくんを一本買ってきて、「暑い暑い」と、さっそくガリガリくんをかじります。


手羽元、ないの?不思議だなぁ、スーパーに手羽元が置いてないのは」とわたしは。


午後、ふみとスーパーに行って、いっぱいあるじゃありませんか。
あっ、でも、確かに“手羽元”と書いてるパック、一つもないわ。
チキンスティック。


思わず笑ってしまって。某タレントの「薮からスティック」を思い出して。


もう手羽元と言う人はいないのかしら。

時代遅れなわたくし。なんだか卑下自慢気味。



梔子、やっと根付いて、新芽が芽生えてきました。

来年、咲いてください。咲いて下さいね。



金曜日から微熱があって、とにかく眠くて眠くて、風邪なんぞより、疲れたんじゃないのかしらね。


土曜日は、頑張ってふみを連れて、ある塾のロボット造り体験に参加しました。


ふみが今、通っている塾は、大量な宿題を繰り返し繰り返し機械的にやるだけが、現状のような気がして。
「なぜ?」「どうして?」を放棄しそうで、わたしには怖さを感じ、疑問を抱くようになりました。


目をつぶっても暗算が出来ますが、応用が効かない。

このまま、自らの思考力を無くすんじゃないのかという、その疑問が膨らみます。


塾が違っていれば、方針が全く違い、ふみ、付いて行けず。

わたしはショック、恐らくふみも。ふみは、肝心なことを口に出さない子なんですから。


ショックが過ぎ、冷や汗、それから、「幸いだ」と思うようになりました。


まだ小2の前期で気付いて、幸い幸い。


まずその塾の夏期の集中講座を申し込んで、それから元の塾をやめること、パパに頼んで伝えることに(わたしはこういうの苦手で)。


夏期の集中講座が終わってから、入塾するかどうか考え、話し合います。

でも、たぶんそうすると思います。パパもその意向。


なにより家に近い、しかも大通りなので、冬、暗くなっても、安心ですから。


元の塾には、感謝しております。
おかげで、ふみは毎朝起きて、まず宿題をやるようになって、このことは、まるで毎朝顔を洗う、歯を磨くように、当たり前になって。
晦日も、お正月も、サボったこともなく、努めてきました。

その塾の先生の、いつもの誉める言葉のおかげだと思います。
M先生に褒められるから、頑張ってきたと思います。


ですけど、もうふみは、そこに合わなくなってきた、ただそれだけなんです。




午後、ふみと歩いて紀伊国屋書店、鬼太郎のDVD付き雑誌を買いに。

発売日を計算して、ふみはずっと気になって気になって。



蒸し暑くて、歩いてる途中、後悔。
体調まだイマイチなのに、カフェに入り、座ったら二度と立ち上がりたくないんじゃないかって思うほど。


帰りは地下鉄で。



夕飯は、“チキンスティック”のうま煮、ホタテのフライ、ポテトサラダ、さくらんぼ。

さくらんぼ以外、全部わたしの手作り。

ふみは、チキンスティックのうま煮が、とても気に入って、「今度お弁当もこれにしてぇ」と。