映画

予報通り、今日は凄まじい暑さです。


避暑も兼ねて、ふみを説得して、前から気になる映画を観に行くのため、暑くなる前の8時に(と言っても、もう30度は超えてる)、新宿の映画館に向かいました。


ふみに、映画を好きになってほしいんです。

自分の知らない場所、生きていない時代、体験したことのない道を、映画を観ることに通して、味わってほしいんです。


ふみは、映画の音量が苦手、大画面のシーンによって、音量あり過ぎの迫力が苦手、だから映画に積極的ではないのです。


ふみに、映画の素晴らしさを覚えてほしいんです。


「視野が広がると、世界が違って見えるよ」

ふみ、わかったのか、わかってないのか。


とにかく、ふみを映画館に連れて行き続けるわ、これからも。



映画、なかなかよかったです。
最近に観た映画の中で、一番よかったじゃないかしら。


わたしは、水谷豊という俳優が好きです。

いえ、水谷豊という俳優っていうより、彼が「相棒」の中に演じた、杉下右京という人物が好きです。

冷静で、品がよく、紳士的な身だしなみ、賢くて理性的、なおかつお洒落。


この映画の中の少年のお父さんは水谷豊が演じたのです。


同じく、冷静で、紳士的で、穏やか、クリスチャンのためだからか、右京と比べると、優しさが目立って、博愛的で。


ドアを閉めたら、一家は、周囲と一段違う洒落な“贅沢”を味わいながらの暮らしだが、
決して見せびらかすことがなく、慎ましく、慎ましく、環境と衝突しないように気を付けながら、自分たちのスタイル、自分たちの原則を守ります。



慎ましく妥協しない、わたしの感心する人生観なんです。


プライドを口にだすと、誰かが傷付くことになる、だからわたしは口にはしないが、プライドを、きちんと持っている。



地下鉄から出て、うちへの帰り道は、もう高温状態の蒸し器の中にいる如く。


途中のコンビニから「ガリガリ君」を買い、かじりながら二人は歩く。
なんと、ちょっと歩いたら、もうそのガチガチのアイスが溶けて、たらたらと手に、腕に。


ポリーのことを案じて、二人は早足で帰ってきて、うちの温度計を見ると、32度。
室内が32度なんて、初めてじゃないかしら。


急いでクーラーをつけ、ふみは、うちわを持って、懸命にポリーに向かって煽いでました。

ポリーは、些か、おとなしい。

セキセイインコの耐えられる室温は、32度が限界だそうで。

危ない危ない。

ポリー、ごめんね。

これから出掛ける時に、クーラーをつけっぱなしにするから。