雨に唄えば
バラ、開き始めて。
今日も、暑いな〜
真夏の、あの悪夢のような暑さに完全に戻って、ほんとうにイヤになります。あきれます。
午前は、この空気の動きが全く感じない、とんでもない蒸し暑さの中、ふみを連れて英語教室へ。
出掛ける30分前から、ふみに、持ち物の用意とチェックをするようにと、再三に催促をしましたが、だらだらと、ああだこうだと、ふみはしようとしないです。
いつものことですけど、今日は、これから、あの暑い暑い外で20分も歩かなくてはならないのに。
出ようとする時に、ふみは、やっとカバンをチェックし始め、
「これは会話の本だよ、なんでパパは入れてるの?今日は読み書きだよ」
「あれ?水は冷蔵庫にあると言ったよね、ないよ」
「携帯は?携帯がない」
…。
わたしの火山、爆発寸前。
ふみに、天気へのイカリも含めていっぺんに浴びさせたい気分。
2年生になったばかりの時の保護者会で配った資料によると、
2年生になれば、まず忘れ物が著しく改善されるとの特徴が…。
何の話しでございましょう?
ふみの忘れ物、日々派手になってきたのではありませんか。
持ち物の用意やチェックだって、一向しようとしません。
わたしは毎日、学校の時間割表をチェックしていろいろ用意して、
なんせわたくしも、忘れ物名人なもんで、自分のことが精一杯なのに、ふみのことをプラスと、もう緊張して緊張して。
とにかく早く涼しくなっておくれ、もうおかしくなりそうですから。(∋_∈)
残されたかぶと虫のオスのほうは、急にケースの中で歩くようになりました。
今まであまり動いたりしないのに。
あの死んだメスのように、ケースに沿って、ノコノコ、だけど止まらずに、山を越え、川を渡り、ひたすら歩くのです。
アルゼンチンまで、奥さんを探しに行くのかな。
奥さんはもう、お花の下で、土に帰りました。
かぶと虫の気持ち、知りたいような、知りたくないような。
どっちも、悲しい。
知人に、「いいね、髪が、ほんとうにいい髪してるもんね」と言われ。
!?
今週は、わたしの、髪が誉められるキャンペーン?
シリコンと硫酸Naの入ってないシャンプーを気を付けたり、椿油を使ったり(なに時代?)、それなりに手入れを怠ることがないように、そんな日々の努力が、少し報われたのかしら。
「…あなたはその守ってくれてるご先祖様がわかって、この髪型をしてるんでしょう?…」と、先日、急に占い師らしき人物にかけられた言葉、ふと頭に過ります。
考えたことがなかったです。なんでわたしは、ずっと髪を“なに時代?”のように結っているのかを。
ふみの小学校に行くと、気が付けば、お母さまたちの髪は、みんな同じようなセミロング、ブラウンのカラーがほとんどです。
黒髪で、よく簪を使い、できれば大正時代の“耳隠し”の形まで結いたい髪型のわたしは、
わたし一人でした。
ふみの小学校は、半分以上その小学校付属幼稚園から上がった生徒です。
お母さまたちは、昔からのお付き合いで、仲良く団結し、愛校心が強い同士です。
同じ志をお持ちのためか、外見まで似たり寄ったりで、中に、わたしを異端っぽく見ている方もいらっしゃることは、気付いています。
真っ赤なブーツのようなレインシューズを履くわたしに、声をかけてきた方もいらっしゃいました。
褒めるような言葉だが、注意してきたことでした。
お母さま方は、懸命にこの学校のシキタリを、隅々まで守ろうとしてらっしゃいます。
立派だと思いながら、わたしは合わせる必要はないと思っております。
一つ合わせるで済むことではないですから、きっと。
次々出てきますよ、きっと。
キリがないです。
わたしはわたし、慣れてください。
だって、わたしは外国の生まれだもの。慣れてください。
わたしはだって、あなた方を慣れて、立派だと、心から思えてるんだもの。
“あの人は論外だから”と思われる日まで、期待します。
もう、論外扱いの境地に至ったかも?
ま、余談でしたけど。
髪型は、そうですかー、ご先祖様を感じる、アンテナ的な存在だったんだ。
あの正体不明な占い師らしき人物に言われて、なんだかその言葉を噛みしめ、嬉しく、思わず微笑む、今日のわたしです。
赤いヒール付きのレインシューズ、何年も履いていてボロボロに。また探さなくちゃ、もちろん、赤の。