静かな歌

とうとう暑さは9月まで粘って、今日も、ギラギラ、じりじり、へとへとの一日でした。



朝早々ふみと出掛け、映画を観に行きました。
もう朝から暑くて。

全く真夏に戻りましたね〜


今日は1日、映画が千円の日、ちょうど日曜日とダブり、もう大混雑して。


空いてる席は、最前列かほぼ一番後ろかしか、二つ繋がってる席はないです。

びっくり。
ふみに聞いたら、迷わず一番後ろがいいと。


入場して、通路に座るご婦人二人の会話が聞こえて、
「小さい子が…、え〜、えらいね〜」

それでわたしは会場を見渡し、ありゃ、小さい子どころではなく、高校生らしき子すらいません。
熟年、中年。

皆様、こっちは劇場間違いと思ってたのでしょうね。

いいえ、いいえ、観たいのはこの映画この映画。



しかしまさか、映画は99%が英語で、日本語は字幕だとは。


でも意外やふみ、わりとじっと観てましたから。



なかなかいい映画でした。


出てきて、電器量販店で、玩具をみたいとのふみの要望に、すんなりと応じるわたしです。

とにかく涼しいところに避暑したいわー。



ウルトラマンの怪獣人形を一個だけ買うとの話だったふみは、いざ玩具コーナーに身を置けば、もう怪獣人形を見向きもしないで、いろいろガン・ギー・(複雑な音声)を発するヒーローの武器のところにしゃがんで、動けなくなりました。


通路の人にご迷惑をかけないところに立ってるわたしは、何回も見に行っても、ふみはそこから離れるどころか、姿勢を変えようとすらしません。


いつまで…、待ってよ、これ、もしかして、“苦肉の計”?!

「ふみ?」


「やっと来てくれた〜、もう足痺れたよー、ママ、これ、ほしいな〜」とふみは満面の笑み。

急に心痛いような、いとおしいような、
(ダメよ、約束でしょう)との言葉はどこかに飛んでしまい、口から出た言葉は「どれ?」

「え?ママ、買ってくれんの!?」ふみの笑みは、飛びきった笑顔に。



そのなんとかなんとか玩具のおかげで、ふみは帰宅後、機嫌よく作文を完成し、それからも、ずっとにこにこ、上機嫌でした。