陸と海

このネイルにしてからは、ポリーに攻撃されるのです。


ふみに、「ママに似合わないと思う」と言われるのです。


(-_-)

確かに普段は淡いピンクなどの、淡い系ばかりですね。

でもたまにいいじゃない。
かな。




ふみは、コンサートに出ると決めてから、割りと真剣に練習してました。


夕べCDを聞いて、朝起きたらすぐCDをかけて、あまり歌うからか、今度は喉ががらがら声になりそうで、痛いよと言って、龍角散ののど飴を口に入れて、「しまった、噛んじゃった!!」と叫んで、
忙しくて。

龍角散ののど飴、真ん中は本格的な龍角散の粉が入ってるタイプでした。


男は〜決めるとやるぅ〜♪、そんな演歌があるような…。

とにかくふみ、えらいよ、と褒めようと思いきや、

いつの間にかふみは歌を飽きちゃったのか、玩具を待って、「ほー、はー」と暴れ始まる、
「やめなさ〜い、コンサートが終わるまで、そういうの禁止だからね」

「なんで?!」と出てくるふみ、

あれ?目の間、ぷくっと腫れてるね、目立つわ、さきまでなかったのに、蚊に刺されたのかしら、ならすぐ治るわ、明日まで…、

「ここ?あー、さっきこれでぶつかっちゃった」とふみは手に持ってるワーワーなる玩具を見せ、


( ̄□ ̄;)!! 冗談でしょう!!

明日は舞台に上がるのに、顔が腫れて、どうするのよ!?


もうわたしは、一気にクタクタに。


パパに頼んで、ふみの靴、もしサイズが合わなければ、下敷きで調節してもらうように。

わたしは少し横になるから。


「靴下履いてから履いてみて、どう?」

「あ、ちょうどいい、下敷きいらないね」

「そう?歩いてみて」

…。

わたしは保険証コピーの用意、待ち時間6時間に使う本のことを考えて。

あとなにあるかな。


で、目の当たりにした光景は…、

クチャクチャに丸められた衣装が、ソファーに散らかして、
なんで!? わたしはきちんと畳んでカバンに入れたのに!

靴下を出すためか、で、その靴下は?

ふみがその衣装の靴下を履いて、普通にあっちこち歩いてる、白い靴下、もう汚れてるじゃありませんか!!


(+_+)

面白いね〜、ほんとうに、笑いたくなるね。
なにを言ったらいいのだろう。言葉を見つからない。



わたしの苦労を、この人たちはなんだと思ってるのだろうね。

衣装を探し、ネットからは間に合わないと焦り、デパートでは、もう半袖の時期がすぎ(まだ暑いのに)、秋物ばかり、
店員さんにお願いして、倉庫から探しだして…。


帰ってきて休む暇もなく、今度は靴を。


わたしは誰のため?自分?
自分となんの関係もないもの。


ふみに、こんな貴重な体験をしてほしくて、
自分と全然違う世界をちょっとだけ味わってもらいたくて、
二度とないチャンスを逃がして欲しくなくて、
将来にきっといい思い出になるから、と、ただそれだけ。

わたしには、苦労と心労だけ、なにも求めやいない。


ただそれだけでも、こんなにもわかってもらえないのかしらね。


もう、お風呂入って休むわ、明日の集合時間が早いんですから。