しばまた

雨上がりの朝、黒瓜葉虫を見に行きましたら、
昨日の雨宿りしていた辺りで、新しく穴を掘っていました!


ま〜、住めば都、ですね。たくましいですこと。



花の散るらん。


午前、ふみと柴又へ出掛けました。


ふみがまだ小さい時に、連れて柴又に行ったことがあります。
その時、帰りの電車の中、ふみは眠ってしまい、抱っこして階段を上り下りして、電車を何回か乗り換えして。
もちろんふみは、母親のそのたいへんさも、柴又のことも、一切覚えてません。


ほんとう、小さい時のふみと出掛けるのは、たいへんさと楽しさが半々でしたね。

あっという間、ふみはもう小学校2年生だなんて。


柴又のある葛飾区方面は、普段なかなか行く機会がなくて。
ふみも楽しそうに車窓から外を眺めて。

「あ!」という、ふみの視線の先に、大きい看板がありました。
“なんでも買い取ります 金歯もOK!!”と書いてありまして。

ふみは口をふさいで。笑うの失礼だと思ったんでしょう。
「そうやると、金歯があるかと思われるよ」、ふみはさらに口をふさいで笑うのです。


「前ね、ぎゅーぎゅーの車内でね、新聞を読んでるおじさんをね、N先生が、“新聞をしまって下さい”と小さい声で言ったらね、そのおじさん、新聞をしまったのよ」

「へぇ〜、N先生、勇気ありますね、思わない?そういうのを注意するのは、勇気要るね。よく注意したね、N先生」

「N先生は結構言うほうだと思うよ、普段もガミガミしてるから」

「へぇ〜、ガミガミしてるんだ。面白い先生で、いつもすごく余裕あるようにみえるけどね、K先生と、どっちがよく怒ってる?」、K先生はふみが1年の時の担任です。


「二人とも怒るほうだよ。でもね、K先生は、ガーッと怒って、説教は短くて、N先生はK先生みたいな雷みたいな声で怒るんじゃないけど、その後の説教が、長くて長くて、まだK先生のほうがいいよ、すぐ終るから。でもね、N先生は面白い。いつもなんか面白いことを探したり、言ったりする、K先生はないね、とにかく固い。あれね、真面目すぎるんだよね、もうちょっと面白いといいんだけどね、固いよ…」


(-_-)


先生方は、1、2年生の子供に、こんなふうに見られて、分析されてるとは、想像なさってるのかしらね。

なんとなく、まったく考えもしていらっしゃらないと思いますね。


K先生ね〜、確かに、昔の軍人?という感じがしなくもないですから。
ご立派ですけど。


お喋りをして、柴又に着きました。
柴又って、こんなに行きやすかったかしら。



駅前の“フーテンの寅さん”の銅像に向かって、スマホのシャッターを押そうとしたら、

「あのね、この角度はダメだよ、こっちからじゃないと」。振り向いたら、ボランティアの腕章を付けてるおじさんです。

「あのね、こっち、ほら、こっちからが一番いいんだよ、ね?柴又の駅名も入るし、ね?寅さんが駅に向かって、また旅に出ようと、“お兄ちゃん”とさくらが追っかけてきて、“なんだい、さくら”と寅さんが振り向いて…、ちょうどその瞬間だからね、ちょっと哀愁もあるでしょう?こっちからじゃないと…」

はいはい。正しい角度から、シャッターを。





こっちからじゃ、ダメですよね。


柴又、帝釈天の参道。



草だんご屋さんは何軒もあります。


帝釈天でお詣りをして、



手打ちそばをいただく。



そばソフトクリームも。

そば茶の味がするね、とふみが。
なるほど。



寅さんがよく歩いた土手に来て、

この風景だ〜、けど、道はアスファルトになって、




矢切の渡し

舟には乗りませんでした。


草だんごを買って、帰ります。

お寺にも買いましたから、寄って届けたら、
Yさんがその場で一句。


天高く
寅さん立つや
草だんご


お寺を出ましたら、その俳句をふみに復唱して、「季語はどれだと思う?」

「天高く、でしょう、秋だから」

素晴らしい。





ふみの作文です。




寅さんのいた時代のこの国は、ほっとするいい国でしたね。